第二期「がんばれ気仙沼線」始まる

ちぎれたレール-2sタイトル
初めに考えた,このテーマ写真のままでいいのだろうか。悩んだ。

「わがふるさと気仙沼線」と題して3月3日から始めた写真展だが第一期が4月15日で終わり,第二期に入っている。第二期のテーマは「今の気仙沼線」という流れで行う予定でいた。でも今の気仙沼線の重い写真でいいのだろうかと悩んでしまった。なくなった線路,くずれたままの駅舎,うち捨てられた残骸,草むした鉄路。そのすべてが確かに「今の気仙沼線」であることは確かだと思う。

でも,それだけでいいのか。そうした惨く重い写真を並べて見てもらって何を感じてもらおうとしているのかと思い悩んだ。そしてその答えが出ないまま,第二期を迎えることとなった。何回か気仙沼に車やBRTで通って,その答えを見つけ出そうとした。そして少しずつその答えが見えてくるようになった。その結果テーマ写真を変えることとした。希望のない写真を見せることはできないと思った。

気仙沼線 378-2gs
第二期テーマ写真「歌津駅に春が来た-鎮魂の森の桜-」

第二期テーマ写真は,「歌津駅に春が来た-鎮魂の森の桜-」という写真にした。
第二期を始めるに当たって梗概を書いた。全文を掲載します。
写真展「わがふるさと気仙沼線」第ニ期が始まりました。気仙沼線は,明治三陸大津波以来三度の大津波から何度も復興を遂げてきた証となる鉄道です。昭和52年に全通するまで,80年以上の年月を要し,沿線住民の復興への願いと強い意志によって支えられ,見事に完成した鉄道です。この気仙沼線がまたもや東日本大震災によって壊滅させられました。しかし,そこからもまた立ち直ろうと懸命に生きている人々がいます。
 正直,第二期の「現在の気仙沼線」の内容に悩みました。気仙沼線は,地震と津波によって14駅中9駅がなくなってしまい,鉄路は途切れたままです。その姿を写した写真は,見るからに心に重くのしかかってくる写真ばかりです。当初,私はこの写真展を始める際に,気仙沼線を象徴するテーマ写真を決めました。下の「ちぎれた鉄路」という写真です。復旧する見込みも立てられず,BRTバス代行運転に切り替わったのは2012年でした。以来,私は何度か気仙沼線を辿り直しました。ところが,痛々しいながら,苦しみや不安が少しずつなくなっている自分に気付いたのです。
 浜では,朝収穫したわかめを懸命に仕分けして,炊きあげる湯気が港ごとに立ち昇っています。辺りを見回すと,スイセンやレンギョウなどの春の花が咲き,満開の梅や桜が海辺の町を明るくしています。また,雨でも復興のために毎日働き続けている工事の人々や道を譲ってくれる優しいトラック運転手の方,気仙沼線の一日28便の往復を定時に運行しているJR東日本とBRTバス代行運転の運転手の方々の一生懸命な仕事ぶりを見るにつけ,大切な日常を支える一人一人の努力が胸に深く迫ってきました。そして毎日BRTバスを利用する高校生達が,手を振ってくれる屈託のない明るさに逆に励まされ続けました。
 少しずつながらも復興に向けて変わっていく沿線の景色,復興住宅の明るい灯(ともしび)にもいつしか希望が感じられるようになってきました。
 気仙沼線を愛する多くの方々を知り,気仙沼線を通してたくさんのことを学びました。重かった心が少しずつ前向きになりました。テーマ写真も変わりました。ただ可哀想な写真ではなく,今を一生懸命に生きて,復興に向かう気仙沼線の姿こそ第二期の言いたいことなんだと思っています。
 第二期は,希望へ向かう人々が支える気仙沼線の姿を明るく綴りたいと思っています。
なお,気仙沼線の貴重な写真や記録をご提供いただきました,仙台市の有路保男様,石巻市の宮本竜太様,大阪府の泉谷様,鉄道風景画家の松本忠様,詩人の浅田志津子様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


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桜ひととき-木星の歌高く-

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桜ひととき-木星の歌高く-

今年の夜の桜は素直に撮れました。
木星がさそり座の右に一際明るく懸かり,何か大きな声でアリアを歌っているように感じました。-2.5等なんですね。




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桜ひととき-桜三作-

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朝霧桜屏風絵図 4/19撮影

前にアップした「春雨桜屏風絵図」の続きです。大きく背景を入れることで桜がどんな景色の中で咲いているかを記録します。普通桜の写真というのは桜だけに目が行き勝ちですが谷あいの中で咲くここの桜は全体の中で見る景色も最高級だと思います。こんな環境をも写し込んで一幅の絵の中に佇む桜を見てほしいと思います。

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春先の色 4/16撮影

暗い景色の中にぽっと灯る灯(ともしび)のような桜もまたいいものです。暗く浮き出た冬の景色の中に自分の色を出そうとする桜の「わたしはここにいるわ」という声が聞こえてきました。


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山王の桜夜  4/18撮影

桜の撮影をして思いますが,幹を写し込んでこそ桜の表情が分かるものです。その桜がどう生きてきたか,何を言いたいのか,自由への旅程が幹や枝の広がりに出るものです。無駄に写るものを極力避けて,スポットで明かりを回すことで桜の生き方を浮かび上がらせようとしました。この朽ち果てんとする山王の桜は最後の花を何十年も咲かせ続けて来ました。素晴らしいの一言です。

今年の桜は朝晩の寒さで長持ちしています。これからも桜を写し続けたいと思います。




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桜ひととき-暮色桜絵図-

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桜ひととき-暮色桜絵図-4/16

ここ谷あいの集落では尾根に囲まれている分だけ夕闇が早い
この日の最後の光が満開に向かう桜に祝福のライトを当てた
桜が今まで見たこともない光に一時燃え上がった


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春雨桜屏風図

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春雨桜屏風図 4/15今朝

ただただ自然が表現するものをそのままに受け止めたいです
しかし,いつもうまくいかない
カメラの被写界深度よりも自分の被写界深度を上げないとだめなようです。


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