朽ちていくもの-伊豆沼-

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朽ちていくもの

枯れてゆくハスを好んで絵に描く人がいる
朽ちていくものを描き続ける

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朽ちていくもの

冬は「増(ふ)ゆ」という
増えていくという意
春は「漲(は)る」という
張って漲(みなぎ)るという意

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朽ちていくもの

朽ちていくものは
当然ののように朽ちてゆく
想いを残すことなどもない

沼 036-2s
朽ちていくもの

想いを残すのは人がそう思うからだ
想いを残したいと思うからだ

沼 099-2s
朽ちていくもの

朽ちて終わるということを思う


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交差する夕暮れ

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すれちがう電車

午後6時がこんなに暗くなりました。
すっかり黄色になった田んぼでは稲刈りが少しずつ始まっています。
丁度この時間に上りと下りがすれちがいます。



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主役は雲-栗駒山-

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主役は雲

星空にとっては,雲が出てくるとがっかりの元ですね。
しかしですよ。敢えて雲をどれくらい入れるとバランスがよいのかと考えてみるのもいいのではないでしょうか。
雲を主役にして星を引き立たせるにはどうするか。
雲量と星空の微妙なバランスを探ってみました。


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水越武-探検家の系譜-

敬老の日星空 006-2-1s
暗闇のブナ林を撮る

台風がもたらした南国の密度の濃い生暖かい空気の塊を浴びた後,台風一過の栗駒山に来ている。
日没後のブナ林を見たいと思って来た。もちろん真っ暗である。林の上の方の枝には日没後の空のかすかな光が懸かっている。上空は強い風が吹いて大きく揺れているが,不思議に林の中は圧するような静けさがある。自分の体を強く押してくるような空気感がある。暗闇の夜の力である。

探検の本を読んだこの夏は,しばしば写真家の水越武のことを思い出した。彼も敢えて世界の辺境と呼ばれる人も通わない世界に好んで入り続けている人だからだ。フンボルトがアマゾンで夜にジャガーを恐れるように,敢えて水越武も世界各地の地図の空白部に入り込んで,ジャガーやグリズリーを恐れる。

未知の山河とか地図の空白部などという言葉を聞くと,震えるような血の騒ぎを覚え,そのような山々に近づくための計画を何年も自分の中で温め,現実の行動に漕ぎ着けた。
                                                             「最後の辺境」p80-82

これは正に探検家の本性だと思う。

水越武 最後の辺境
水越武「最後の辺境」2017.725刊 中公文庫

そんな彼がカラコルムの五大氷河を連続して踏破する1979年から始まり,黄河源流の幻の山アムネマチン,植村直己が忽然と消えたマッキンリーの更に北のブルックス山脈,南米のアルゼンチン,ブラジル,パラグアイの国境の交差するイグアスの滝,赤道の氷河アフリカ,コンゴ川流域の熱帯雨林,そして2003年のバイカル湖といずれも地球の最奥部に入り込んだ記録を写真と文章で綴っている。AIが流行する現代でも探検は自分の体一つで行うしかない点で16世紀や17世紀と変わりない。フンボルトは訪れた場所で必ず山登りをした。
チンボラソ登山図_12
フンボルトの「チンボラソ登山図」1807年

水越武も山登りから始まった。未知への知的探求は山登りから始まると言ってもいいのかもしれない。

地球を彩る多様な自然の王国は興味の尽きないところだった。私はその強烈な魅力に取り憑かれ,飽くことなく次から次へと歩いてきた。
                                                             「最後の辺境」あとがき

彼が「山の輪舞(ロンド)」という写真集を出したとき,私は何回もページを繰った。そしてこんな場所を見てみたいと思った。それが1983年のことである。今からもう34年前のことである。そしてその時の彼は45歳でした。現在79歳になります。60歳を越えてからコンゴ川の秘境を歩き回り,エボラ出血熱の流行の最中をなんとかかいくぐって帰国したのでした。未知への探求という「強烈な魅力に取り憑かれた」探検家達の情熱はなくなることがありません。山に,海に,原生林に消えていった探検家達もたくさんいます。マロリーはエベレストに登ったのか。南極点争いでのアムンゼンとスコット隊の明暗。船だけが残り,乗組員が全員消えたというメアリー・セレスト号事件などは探検とは離れるがまた興味深い。



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台風一過の栗駒山

敬老の日星空 067-2gs
台風一過の栗駒山

台風18号が18日に去っていきました。
晴れるようなので栗駒山へ。強い風でしたが,流れる雲の間から天の川が顔を出しました。



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