2020/06/25

立ち待ち月昇る夜の世界谷地
ニッコウキスゲロード(再掲)
今週の月曜,ニュースで
栗駒山世界谷地の
ニッコウキスゲが見頃を迎えましたと報道されました。
見に行った人に聞くと,今年は花数も少なめだと少しがっかりしたように言いました。行ってみたいという思いが少し萎えてしまいました。
栗駒山の写真を撮り続けている佐藤貢さんの写真を見ると,平成17年2005年は
ニッコウキスゲの当たり年だったようで本当に隙間なくみっしりと咲き誇っている写真がありました。そこで平成17年という年はどんな天気だったか前年の平成16年の花が終わった辺りから調べてみました。すると結実する時期の平成16年の夏秋は例年に比べ日照時間がきわめて多く,降水量も多いということが分かりました。このことが直接影響しているなどとは言えませんが何か豊作になる条件はあるのでしょう。世界谷地は行くほどに年々乾燥化していると感じます。でも湿原は少しずつ乾燥していくのが自然なのですから止めることはできません。

月明かりの
栗駒山(再掲)
何度か世界谷地には通いましたが,一度夜に世界谷地に入ってみました。途中の林は夜は漆黒の闇となりますから音も懐中電灯も多めで行きました。ある夕方に暗くなったときには沢沿いでガサガサとクマの動く音がしていましたから実際恐ろしいものです。

花の咲く順序(再掲)
ニッコウキスゲは,一日に一つずつ花が咲いてしぼむのだそうです。じっと見るとよく分かります。数えて番号を振ってみました。
以前
ニッコウキスゲの増え方についての論文を読んだところ,寒さの厳しい,積雪の多い所は株によって増えて,比較的温暖なところは種子によって増えると書いてありました。世界谷地は積雪も多く,寒さが厳しい場所なので株で増えて平成17年は大豊作になったのでしょう。
ちなみに上の写真の2年前のもあったので,花の様子を見てみましょう。けっこうよかったのですね。

2012.7.1の世界谷地

1月の世界谷地は吹雪の中です
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