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マイ アンソロジー-雪解けの詩-

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栗駒山 雪解けの頃

曇ってきたと思ったら冷たい空気のかたまりが渡ってきた
尾根の上からこのブナの林に霧が下りてくる
雨が来る
雨粒が落ちて葉がくるりと翻える
叩きつける雨で辺りは真っ白になる

やがて雨は止み
雲間からこの湿原に光が下りて来るだろう
霧が動き雲が走り
光が幾重にも差してくる
その光芒が湿原の花々を
祝福するであろう
ブナの梢の奥には大きな虹の帯が架かるだろう

ああ雨に風に
霧に光にさらされたこの薄汚れた身体を
浄化できるものは何だろう
清めるものは何だろう

こんな時
ただ一本の木になりたいと思う



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探している景色

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丘の上

私が探している景色はこの世にあるのだろうか
それともあの世にあるのだろうか
夢に見た景色だったのかもしれない

人の入らなくなった湿原の奥だったように思う
沢沿いに咲くミズバショウを奥へ奥へと辿っていったところだったと思う
突然開けた場所に出たあの場所だ
夢だったのだろうか
私が探している景色は


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新緑のきらめき

ダムコ-gs
新緑のきらめき     栗駒山

木漏れ日でも水面でも,柔らかく,きらきらしていることは春の幸せを感じさせる一瞬ですね。


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春告げコンチェルト

ミズバショウ2-2gs
春告げコンチェルト

ブナの林から漏れ来る光と流れる雪解け水が奏でるコンチェルト
聴衆は芽吹いた者たち

朗読は「春と修羅」
やっぱり春によく合うなあ
かっこいい詩ですね。

 春と修羅
         (mental sketch modified)
   心象のはいいろはがねから
   あけびのつるはくもにからまり
   のばらのやぶや腐植の湿地
   いちめんのいちめんの諂曲(てんごく)模様
   (正午の管楽(くわんがく)よりもしげく
    琥珀のかけらがそそぐとき)
   いかりのにがさまた青さ
   四月の気層のひかりの底を
   唾(つばき)し はぎしりゆききする
   おれはひとりの修羅なのだ
   (風景はなみだにゆすれ)
   砕ける雲の眼路(めぢ)をかぎり
    れいらうの天の海には
     聖玻璃(せいはり)の風が行き交ひ
      ZYPRESSEN 春のいちれつ
       くろぐろと光素(エーテル)を吸ひ
        その暗い脚並からは
         天山の雪の稜さへひかるのに
         (かげらふの波と白い偏光)
         まことのことばはうしなはれ
        雲はちぎれてそらをとぶ
       ああかがやきの四月の底を
      はぎしり燃えてゆききする
     おれはひとりの修羅なのだ
     (玉髄の雲がながれて
      どこで啼くその春の鳥)
     日輪青くかげろへば
       修羅は樹林に交響し
        陥りくらむ天の椀から
        黒い木の群落が延び
          その枝はかなしくしげり
           すべて二重の風景を
        喪神の森の梢から
       ひらめいてとびたつからす
      (気層いよいよすみわたり
     ひのきもしんと天に立つころ)
   草地の黄金をすぎてくるもの
   ことなくひとのかたちのもの
   けらをまとひおれを見るその農夫
   ほんたうにおれが見えるのか
   まばゆい気圏の海のそこに
   (かなしみは青々ふかく)
   ZYPRESSEN しづかにゆすれ
   鳥はまた青ぞらを截る
   (まことのことばはここになく
    修羅のなみだはつちにふる)
   

   あたらしくそらに息つけば
   ほの白く肺はちぢまり
   (このからだそらのみぢんにちらばれ)
   いてふのこずえまたひかり
   ZYPRESSEN いよいよ黒く
   雲の火ばなは降りそそぐ


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