fc2ブログ

2022シーズンのマガンがやってきた

朝916 042s
収穫間近

昨日朝8時15分。6羽で飛んでいるマガンを番屋付近で見つけました。懐かしい声です。
一昨日夕方一羽で飛んでいるハクチョウを見つけました。もう渡りが始まっていることが感じられました。最近田んぼが金色になってきていました。

さて,今までの伊豆沼マガン初飛来の記録を見てみましょう。
2022年9月17日8時15分 6羽で飛んでいるマガンを番屋付近で確認
2021年9月16日
2020年9月12日
2019年9月22日
2018年9月19日
2017 年9 月14 日 10 時
2016年 9月 14日
2015年 9月 19日
2014年 9月 13日
2013年 9月 22日
2012年 9月 20日
2011年 9月 22日
2010年 9月 23日
2009年 9月 17日
2008年 9月 21日
2007年 9月 20日
2006年 9月 21日
2005年 9月 22日
2004年 9月 15日

ということは今年は例年(20日)より三日早く,昨年16日より1日遅いということになりますね。

DSC_8840-7s.jpg
今年の夏の思い出

只今サドの連載で苦しんでいます。
自由を考える時,まずサドを取り上げる事は欠かせないことかもしれません。おぞましい小説群で彼が為し得たことは前人未踏の陰画(反転ネガ)暗黒世界の弁証法を打立てたからです。そして彼の思想は実に攻撃的でありながら18世紀の博物学,科学の時代を生き,49歳でフランス革命のまっただ中,政治,医学の潮流に乗って今までにない広がりと深みを抱えていることが分かり始めました。ホッブスの流れを受けてルソーが社会契約説を発展させ,カントやヘーゲルの生きていた時代,モンテスキュー,ディドロ,ダランベール,ラクロ,スィフト。もう世界の知の再構築真っ最中の時代です。その時代に生きたサド。少し項目を設けてキーワードに基づいてお話した方がいいようです。


スポンサーサイト



今朝の一枚-内沼黄金の朝-

DSC_2140-6s.jpg
内沼 黄金の朝 昨日10/24

朝が冷えるようになりました
寒さで朝霧が立ち込めて幻想的な景色がまた素晴らしいのです
このような朝の水辺の風景は八景のテーマにはなく,案外見逃されてきた領域でもあります
今私の手元に「湖沼の文学」日本文学風土学会刊(1992)がありますが,取り上げてある湖沼は,圧倒的に琵琶湖が多く,霞ヶ浦,手賀沼と続きます。
しかし,今伊豆沼の7万羽のマガンの朝の飛びたちは世界でも唯一ここだけという圧倒的な迫力をもって毎朝繰り広げられていることは琵琶湖を超える程の価値があります。鳥好きはこの景色を見るために平気で高速道路を夜っぴて運転して朝伊豆沼に立ちます。伊豆沼が鳥好き以外には案外知られていないことも一因しているのかも知れません
伊豆沼のマガンの飛びたちを見て,生き方が変わったという人もたくさんいます

DSC_1547-6s.jpg
昨日の伊豆沼の朝  堤防には30台近くの車が停まっていました。今年一番の賑わいでした

昨日の伊豆沼の朝は今シーズンの風景の中で最も素晴らしかったと言ってもいいでしょう
日の出とともに厚い霧が動き初め,霧の中に朧気に背景の尾根筋や木々が見え始めます。水辺の風景は朝霧や朝靄の立ち込める水墨画のようなシンプルさにあります。まさに風景が誕生していく劇的なドラマを,ここ水辺で見届けることができるのです。はかないもの,移りゆくもの,消え去っていくもの,朧気なものが現前する場こそが湖沼の文学の魅力です。

御礼
昨日は伊豆沼連続講座3回目に参加していただきましてありがとうございました。
山田さんのお話も素晴らしかったです。
このようにいろいろな視点から伊豆沼を再発見していく企画が連続講座のねらいです。今までは何でも一回だけのイベントみたいに終わっていました。ただおもしろかったで終わっていたことからもっと先へ。真剣に自然全体を見たい,自然に何かを求めている人のためにこそ連続講座はあります。そして読書会というスタイルで続けていきます。今度は11月21日(日)午後1時30分テーマは「鳥・蓮・水辺の文学」で,山田さんからお話をしてもらいます。いらしてください。


今朝の一枚-伊豆沼-お知らせ

DSC_0637-6s.jpg
今朝の伊豆沼

昨晩は満月
この頃通っている東和町錦織に出かけて行きました。
この地には邑主大内義房公による西郡和歌八景と地元に伝わる西郡の八景の二つがあります。
北上川の大河に抱かれた風光明媚な土地にとても好感をもっています。これからも通い続けたい場所です。


DSC_0439-6s.jpg
西郡和歌八景の一つ 機織沼満月図 昨晩

機織沼にはハクチョウの声が響いていました。

お知らせ
今度の日曜日24日は「伊豆沼の新しい見方」連続講座の日です。山田悦且氏による「伊豆沼の知名度と地名考」と題された講演があります。午後1時30分からです。是非いらして下さい。入場は無料。この講演は,伊豆沼読書会の2回目にも当たっています。本が好きな方,読書好き,鳥が好き,自然が好きな方,文学に興味がある方。お待ちしています。


白鳥の場合-全国分布-

DSC_8769-6s.jpg
ハクチョウ 昨日撮影

ハクチョウは鳥の中でも大きく,また白がとても美しいです。
堂々としてよく透る声はどこか遠くに思いを馳せているようです。
昨日はマガンの全国分布をお知らせしましたが,ハクチョウも載せないと方手落ちになりますね。
そこで載せてみました。

白鳥南下
ハクチョウの全国分布 一羽だけの県は略しました

いよいよ伊豆沼は賑やかになっています。