2020/03/31

春の天の川 ニコンD7000 トキナ-12mmF4 269秒 ケンコースカイメモ
まず写真を見て分かるように周縁部の
星が流れています。これは恥ずかしながら極軸の調整がよくないからです。
この写真は過去に載せたものですが,練習を兼ねて再レタッチをして以前の写真と比べてみました。おおよそは似ているものの以前の「さあ見てくれ」というような少し押し気味の仕上げより少しシックになっています。レタッチの仕方も時と共に自分の中で変化していると感じます。
天の川全体の写真の場合は,暗部の細かさを出すために画像を白飛び寸前の所まで追いやり,次に明るさをかなり下げます。ぎりぎりまでの明るさで止めてコントラストを調整します。この辺りは全体のバランス中心の直感的な操作になりがちです。ですから後で等倍で見た時に銀河中心部のM8やM20が飛んでしまっていることに気付くこともあります。一方銀河中心部をきれいに出したい場合はM8やM20を白飛びさせてはいけませんから明るさの基準が細かい
星雲になります。
こう考えると天の川全体を入れた写真の場合と銀河中心部の写真の場合ではレタッチの処理の基準が正反対なんだなと今書いてて気付きました。
次に何と言ってもいい場所を探すことが一番です。特に地上を入れて撮る場合は町の光が命取りになります。
この写真はすり鉢状の地形の一番底の箇所から撮っています。なかなか本当に条件がよい場所というのはないものです。昼間ロケハンに行ってここはいい場所だと思い,夜行くと強い光源の外灯などがあったりしてがっかりします。一度などはいい場所だと思って撮っていたら墓場のど真ん中だったという笑えないこともありました。
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