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2022ホタル7月3日ヒメボタルの移動

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晴れた夜さびしく飛ぶゲンジボタル

ゲンジボタルがほぼ全滅の憂き目になってもヒメボタルは健在だった

この場所での10年来のヒメボタルは全体的に数はかなり少なくなっているが,群生している場所が年ごとに少しずつ移動している。以前にたくさんいた川岸から少し離れて,より高く,安全な藪に群生するようになった。そして竹藪の中にも増えた。
これからはヒメボタルの乱舞が楽しみになる

ヒメボタル
以前群生していた場所

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ここ4年ほど前から移動した場所

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天の川の始まり

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雲流れる



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2022ホタル7月1日

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天の川をかすめて

昨夜行って今年のゲンジボタルの少なさは,ピークをはずしているのではなく,全滅に近い状態から3シーズン過ぎても復活の兆しすら見えないことが分かった。保存会の発表では6月26日の「65匹」が今年のピークとなるであろう。その代りにヒメボタルが多く舞っていた。
さて今日は以前に読んだホタルの随筆で素晴らしいものがあったが,どうも誰が書いたものか思い出せずにいる。
少し古いものだったようで大正か昭和初期に書かれた随筆で,場所は霞ヶ浦だったと思う。蛍狩りで風一つない夜に舟に乗って蛍を見に行くという話で,幾万の蛍が静かに飛び交い,その光が水面にも映って眩暈にも似た幻想にとらわれる随筆だった。一生に一度でいいからこんな光景に出会いたいとため息をついた。日本のまだ人の入らない山奥のどこかにこんな景色があるのではないかと思うと胸がふたがるほどだ。2015年だったか,この場所でも蛍が大きな木いっぱいに取り付いて蛍の木をつくったことがあった。どこか東南亜細亜でしか見られないという光景が目の前に現れた感動を今でも忘れない。その写真を紹介しましょう。

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ホタルの木 最初に見た時 2015年

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ホタルの木 次の年には近くの違う木に集まりました 2016年

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川べりから天の川の根元を見る

地元の人にホタルのことを聞くと,皆同じように「昔はうじゃうじゃと唸(うな)るくらいにいた」と答えられます
気味悪いほどにいっぱいに濃い密度で飛ぶホタルをもう一回見たいものです
復活を願うばかりです


2022ホタル6月30日

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昨晩6月30日のホタル

ヒメボタルがかなり出てきたが,ゲンジボタルは一向に増える気配がない
どうしたら復活するのか
多分,みんな復活を願っている
できることだと思う
ホタルの保護・復元における移植の三原則 今回の遺伝子調査の結果を踏まえて、ホタルの保護や復元のための移植を試みる場合 の三原則を提案する。 A.生物地理学上、本来生息していない地域へは移植しない。 B.数を増やすために他地域から移植するのではなく、 本来生息しているホタルを保護していく。 C.自生のホタルが絶滅し移植を試みる場合は、最も近い水系のホタルを導入する。
「ホタル保護・復元における移植の三原則 -東京都におけるゲンジボタルの遺伝子調査の結果を踏まえて-」 日本ホタルの会 鈴木 浩文(理学博士) 東京ホタル会議での報告から
みんなで話合いがしたいです
ホタルの復活のために


2022ホタル6月28日

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26日に撮影した空の背景に昨晩撮影したヒメボタルの画像を合成してみた

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6月28日昨晩の画像

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6月28日昨晩の背景に別撮りしたヒメボタルの光跡を合わせてみた

昨晩出かけてみると,なんと川の水量がかなり増していた
確かに27日に雷やら一日雨が降っていた。志津川のアメダスでは13:00と夜の23:00の各1時間毎に10.5mm,10mmの雨が降っていた
かなり強い雨のためにこんなに増水したのだろう。ゲンジボタルはひとまず休みという程飛ばなかった。一方ヒメボタルがかなり発生してきた。それともゲンジボタルはこれで終わったということなのだろうか。
また心配になってきた。

晴れてホタル2022

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昨夜6月26日 レタッチを工夫してみました

夏至も過ぎてしまうと焦って出かけて行った先回だったが,ホタルはせいぜい10匹程度でがっかりした。
ああこれで今シーズンもだめだったかと思ったのは,実は2021年は夏至でピーク過ぎという早さでホタルが飛んだからだった。そして昨夜6月26日行ってみたら・・・「増えている」「よかった」

これで再び考えてみたのだが,昨年2021年は異常にホタルの出が早い年だったということが分かった。まさに限界まで前倒しで早く出た年だったのだ。2021年と言えば記録的に冬が寒かった年ですが,それらの要因がどのように結びついてホタルの出現時期まで特定されていくのか。一体ホタルの出現時期というのは何が影響しているのか,難しいものです。「積算温度が・・・」と言うけれどなかなか一致しません。
とにかく昨日行って増えていたのでピークはこれからと安心しました。
昭和46年に結成された「源氏ぼたる保存会」さんの掲示板には昨晩は「65匹」と少し大きく書いてありました。

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昨夜6月26日

ホタルの発生は実に複雑で理想的な条件のもと,均衡状態が取れている場合にのみ発生することは誰でも知っていることですが,実際に「水」もただ水であればいいのではなく,カワニナが発生できる水質,温度が保たれるの川であること。また幼虫から蛹になるための「土」もコンクリートで固められれば発生できなくなります。そして気温,産卵に適した陸上部分や植生などの環境と,つまり全体の条件が整う所に発生します。ですからかなり条件は厳しいことになります。大発生した場所でも数年でぱたっといなくなる所もあります。SDGsが叫ばれていますが,その理想型がホタルの存在だと思います。だから「水」「土」「地上部分の環境」の指標となるホタルの棲む環境を目指すことがそのままSDGsの複数の目標を達成する環境となっていきます。この頃はやたら数値目標という数字が示されますが分かりにくいものです。ただ「ホタルの棲める里づくり」だけでいいのです。