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ホタルの卵探し

ホタル卵探し2 054s
カワトンボ

ホタルの卵探しを始めて2回目。
なんとしても卵を見つければ,これからのホタルの一年を追うことが出来ると思い頑張っていますが,収穫はゼロ。一応昨日は次のようなポイントの見当をつけて探してみました。
・孵化したときにすぐ水に落ちるオーバーハング状の岩や樹の枝に付いているコケのところ
・河川工事の時に水の流れに沿って立てられた木の杭にあるコケ
・コンクリートの護岸ブロックのコケ
見つかりません。
ホタルが飛んでいる時期に撮影していて気付いたのですが,かなり奥に動かずに光っているホタルを見つけたのを思い出しました。積み重ねられた岩のクラック状の隙間の奥です。手の届く範囲ではありませんでした。だとすると護岸工事をした手の加えられた沢では一層ホタルは人の目には届かないところに産卵場所を求めていることになるのかなと思いました。

ホタル卵探し2 061s
沢の美しさを感じました

ホタル卵探し2 035s
朝に出てきたばかりのオニヤンマ
さわっても動きません

ホタル卵探し2 029s
カゲロウの季節です。
大量発生して嫌われることは多いですが,私は一日だけの彼らのどこか哀しげに飛ぶ姿を見ることは好きです。

沢で遊びながらひまになったら,沢の石をどけて網で彼らの幼虫を捕り,同定してみるのも好きです。

今日の本
「原色 川虫図鑑」全国農村教育協会刊 2000.7.28
川虫図鑑
私はこの全農教の図鑑シリーズは初心者にも分かりやすいように編集されていておすすめかもしれません。
ただこの川虫図鑑は,掲載されている幼虫が成虫になった場合の写真も載せてあればさらに分かりやすいと思いました。

とにかく網を上流に向けて石を動かせば自然と網の中にカゲロウ,トビケラ類が網にいっぱい入ってきます。信州で言うザザムシのことです。信州ではこのザザムシはよく食用になり,佃煮にして売られてもいます。このザザムシはトビケラの幼虫のことですがヘビトンボの幼虫も入っているとのことです。
Wikiで「ざざむし」を検索すると,鳥居酉蔵氏のざざむしの生体量分析を見ると次のように書いてありました。
ヒゲナガカワトビケラ幼虫 72.85%
シマトビケラの1種幼虫 14.22%
チャバネヒゲナガカワトビケラ幼虫 5.87%
ヘビトンボ幼虫 5.73%
カワゲラの1種幼虫 0.21%
ヒラタドロムシの1種幼虫 0.21%
ナベブタムシ 0.28%
カワエグリトビケラの1種幼虫 0.14%
ナガレトビケラの1種幼虫 0.07%
ミズムシ 0.28%
シナノビル(?) 0.14%
これはそのまま収穫量と考えてもいいでしょうね。

ざざむしつくだに
この珍味佃煮セットは3780円で売られていますが,ざざむしが入っていて一番右のさなぎは「蚕のさなぎ」だそうです。

ホタル卵探し2 145ss
コケ類も美しい

更にプランクトンネットと簡易な顕微鏡を用意すればその場で淡水プランクトンも採取することもできます。
まあ,魚釣りで待っている間に水生生物調べもいいものです。ついでに写真を撮れば,マイ図鑑づくりという楽しみも増えます。



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ホタル卵探し

ホタル卵探し 194s
たたずむ

シーズン終わりになって増えたのは人の方でした。
例年この時期だと思い,ホタルでも見るかとやってくるのでしょう。
しかしちらほらとまだ飛んでいますから楽しむことはできます。

今日はホタルの卵探しです。
川に沿って上流側をつぶさに見ていきます。

ホタル卵探し 182-2s
ゲンジボタル

ホタル卵探し 158-2s
ゲンジボタル

ホタル卵探し 173-2s
ヒメボタル

流されるホタル-2s
流されるホタル

ふと光りながら流されていくホタルを見つけました。
流されながらも光り続けます。
もう水の中から力強く舞い上がる体力も残っていないのかもしれません。
少しさみしく感じる一枚です。

卵を見つけることはできませんでした。

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ホタルシーズン終わっても

月夜のホタル21-2s
月夜のホタル

ホタル保存会の方に電話した。
なんとか卵とその後の記録を撮りたいので,よく知っている方を紹介してくれないかと。

結局専門の人も継続して入っていないし,昭和40年代にはホタル少年団の飼育活動もあったが,学校も統合されて誰も詳しく観察していないという返事だった。天然記念物なので手を加えることも禁止されているのだ。

こうなったら自力しかない。

自分で卵を探してそして観察するしか方法がない。
そう思って探したのが2年前だった。

ところが簡単には見つからない。
栗林慧の「ほたる」を何回も読んで当たりををつけてみていざ現地へ。

みつからない。
その見当のつけ方を箇条書きにしてみる。
・発生のピークからおよそ十日後,これはメスの発生がオスより遅いことによる
・交尾が終わるとメスは4-5日して産卵場所を探す
・深夜に飛ぶホタルはメスということだ
・メスは夜11時当たりから下流側から水面にそってふらふら飛びながら産卵場所を探す
・産卵中は明滅を繰り返す
・一回に産卵する数は500-1000個ぐらい
・バラバラな場所に産卵せず,ある程度3個所くらいに集中して産卵する
・産卵場所は上流側にある
・すぐ下に水面があるオーバーハングになっている岩,樹木の苔の中に産卵する
・水面からは30センチから1メートルまでの高さに産卵する。これは増水したときのことを考えるとある程度の高さに産むということ
・卵の乾燥を防ぐために日の当たらない,少ししぶきがかかったりする場所

さあどうだろうか
今の時期がチャンスである。

ホタル 栗林慧


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星が出てホタル

星が出てホタル-2s
星が出てホタル(6/25撮影)

昨日の夜は雨風が強く,警報も出ていました
ホタルはこんな荒れた天気ではどうしているのだろうかと思い,行ってみました。
外に出るとすぐずぶ濡れになるほどの雨です

ところがホタルは出ていたのです
川は水かさが増え,濁流と化していました川幅が数倍にもなっていました

雨のホタル-2s
雨の夜(6/27撮影)

数的には少ないですが残された日にちは少ないですから一生懸命に飛んだりしています。
何か力強さとともに悲壮感さえ感じました。雨風が少し弱まるとすぐ舞い始めます
彼らの生命力に感じ入りました

ところで今年はホタルの時期が早く進んだために現地に入るのが遅くなり,あまりヒメボタルを見ることができませんでした。
そこで昨年のヒメボタルを載せておきます。
ヒメボタルs
ヒメボタルの魅力(2014.6.21撮影)

ゲンジボタルの明滅が4秒だとするとヒメボタルの一回の明かりは0.25秒です。ゲンジボタルが一回光る内にヒメボタルは16回光る計算になります。ですから細かい点が多くなります。
このヒメボタル0.25秒は前の記事をご覧下さい。

その記事「ヒメボタル0.25秒の点滅」は こちら 。

これからのホタルの発生状況は登米市のHPの「平成27年鱒淵の源氏ボタル発生状況」をご覧下さい。
保存会の皆さんご苦労様です。今日も」">「小さなホタル展」ありますね。


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ホタル-一枚撮りの魅力-

プール 350-2gs
月照の中を歩く

その夜は月明かりのはっきりした夜でした。
ホタルの数も少なくなってきた10時半過ぎです。川原から戻ろうとしたとき
木々の間から川の水面に月の光が白く差し込んでそこだけ明るくなっていました。
ふと足を止めて見ていると,下流から少し疲れ果てたような飛び方で一匹のホタルがやってきました。
産卵場所を探しているメスのように感じました。



今まではどちらかといえばホタルの群れのすばらしさを表現してきました
いっぱい撮って後で合成することで時間を圧縮したホタルのマッス(かたまり)としての写真です
それはそれで迫力があり,数の多さも表現できたのですが,全く違うホタルの魅力もあります。
しんみりとした数少ないほたるがゆっくりと飛ぶ姿です

このような一枚撮りも やはりホタルの魅力を感じさせるものでしょう。
ガラスのように明るくなって膨らんで見える水面

そして一匹のホタル

何か終わりのさみしさを感じさせる
切ない気持ちになる一枚です。



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