2023/10/26

伊豆沼・内沼 今朝の飛立ち
10/20現在
ガン類 85,862羽
ハクチョウ類 130羽
カモ類 983羽
合 計 86,975羽 (伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンター発表)
伊豆沼の魅力と言いますと,先回言ったように「なぜ20万羽のマガンなどの渡り鳥の9割が,ここ伊豆沼内沼とその周辺を越冬地に選んでいるのか」と書いたように,バードウォッチングの聖地という感じがありますが,ただそれだけではありません。
それだけの鳥を受け入れる環境があるということは,その土台を支えている調和的に存在している自然がそのままあるということです。「青空-大気-風-大地-水辺-生き物-水中-魚-藻類,プランクトン」という環境全てが循環系としてセットになって良好に保存されるべき地域ということです。ですから国の天然記念物なのです。裏返して言うならば,もう日本の他の地域には渡り鳥が集団で越冬できる地域が残り少なく,限られてきているという警鐘にも受け取るべきだと思います。
その点では伊豆沼・内沼とその周辺の蕪栗沼,化女沼は,現代の壮大な自然保護と自然復活の実験場とも言える地となっています。ここ伊豆沼・内沼とその周辺では,自然復活の試みが随所でなされており,自然プログラムを学ぶ絶好の地と言うことができます。

伊豆沼・内沼 昨日の飛立ち
伊豆沼・内沼は,植物102科489種,昆虫は180科770種,鳥類235種,水生生物118種内魚介類40種と合計1700種に迫る生き物が生きています。そのどれもが大切に守られて,自然のバランスは成り立っています。
伊豆沼にいらしたら,どんな小さな生き物であっても,全世界,いいえ全宇宙の進化が凝縮された姿としてここにあるという気持ちになっていただけたら幸いです。そして伊豆沼だけではなく,お住まいの身近な自然の中にも生物の隠されたメッセージが目の前に広がっていると思っていただけたら幸いです。