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賢治得意技キノコ採り『賢治小景』

春の光どことなく春の光が感じられます

 賢治がキノコ採りがうまかったという話を知っていますか。
 賢治のキノコ探しは,いいキノコを見つけると,その場所は何時間くらい陽が当たるのか,どれくらいの傾斜なのか,どんな林か,水分はどれくらい含んでいる土かを調べて,あとは似たような地形の場所を探すだけだと言います。
するとやはりいいキノコが見つかるそうです。
 さすが地質学者的なキノコの探し方ですよね。

今日の本
『賢治小景』板谷栄城 熊谷印刷
賢治小景賢治小景
(2005/12)
板谷 栄城

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 2001年の朝日新聞岩手版にコラムとして載せられたものを集めています。ひとつのコラムが3分で読めます。
ところで,『銀河鉄道の夜』の中にこんな文章が出てきます。

(ひかりといふものは,ひとつのエネルギーだよ。お菓子や三角標も,みんないろいろに組み上げられたエネルギーが,またいろいろに組み上げられてできている。だから規則さへさうならば,ひかりがお菓子になることもあるのだ。ただおまへは,いままでそんな規則のとこに居なかっただけだ。ここらはまるで約束がちがふからな。)

 この文を引き合いに出して,斎藤文一氏はアインシュタインのE=mc二乗の質量・エネルギー同等の法則の読みを賢治が行っているとみている。

エネルギーそのものは形がないのであるから,言い方をかえて,形のないものと形があるものとの同等性と言った方がよい。または質量はエネルギーの一形態と言った方がよい。この考えは素粒子論において,重要な働きをしている。科学から物質的実体という概念がとりのぞかれたのである。『アインシュタインと銀河鉄道の夜』斎藤文一第2章「四次元論」の人よりp106-107

なるほど形があるものも,ないものもエネルギーという点から見れば,同じになるのだ。これはわかりやすい。違う次元から見ると同じになるという規則。賢治のメンタルスケッチそのものではありませんか。