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春近し『物語批判序説』

朝1朝もや晴れる
水面水面に朝日輝く
さくらさくらが咲き始めました
ピンクネコユナギ不思議な色です

 すべてのことは,見えないものから見えるものへの作業で始まる。
 見えていなかったものが,まざまざと手をとるようにわかる。その実感と確信が読みを後押しする。例えば,学習問題から,定理の発見,写真,人生まで,すべては見えていないものを,どのように見て取れるかということに尽きている。このことは面白い。ひとつのテキストは,その点で読み取られるようにしか,読み取れない。全く個人的な作業なのだ。今,近づいて見える二つの星がある。その間には暗闇がある。しかし,その暗闇は星がない暗闇なのか,星は存在していても届かない光としての暗闇なのか,と考える。見えないものに対して,わたしたちはこのように予想を立てて,確かめてみようとする。恋人にも同じように考える。相手の見えていない部分を推し測る。こうした作業が日々続いている。写真は,思考する自分が,その考え方でいいのかという自問自答から成り立っている。

今日の本
『物語批判序説』蓮実重彦
文章を読むという行為が,まさに見えないものから見えるものに変換していく行為だという点で,その見極めは暗闇の只中で行われるようなものだ。読むということは,まさに心もとないことだ。そして,その結果は,自分が読み取れるようにしか,展開してこないというのだからこわい。
物語批判序説 35ブックス物語批判序説 35ブックス
(2009/11/06)
蓮實 重彦

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