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春急ぐ『岬にての物語』

月齢25月齢25
水面映える水面に映える朝
春の雪かかる山王のさくら山王のさくらに春の雪降り積む

 今10時過ぎ。外でフクロウが鳴いています。ギャーン,ギャーンという鳴き声です。この鳴き声を聞くと,春だなあと思うのです。春先にきまって鳴き声を聞くからです。さて,カメラを持って外に出ますが,長く鳴き続ければ場所を特定できますが簡単ではありません。見つけても,せいぜい音もなく飛ぶ後姿を見るだけです。この時期,アカゲラもよく見ます。そして晴れた朝,北へ帰るハクチョウが空の高いところを鳴き交わしながら飛んでいきます。そんなときわたしは千切れるくらいに手を振ります。
 これから田んぼに水が入るまでの春は意外に渡りの鳥が,伊豆沼にひょっこりと姿を見せます。めずらしい鳥だと,見られた分だけ,うんと得した気分になれます。セイタカシギとか,図鑑で見るととてもめずらしいと書かれています。鳥たちもあんまりいると,それはそれで見ごたえがありますが,少ないととても貴重な発見をしたように嬉しくなるものです。秘密を見つけたような,とても満足した気分になるのはどうしてでしょうね。

今日の本
『岬にての物語』三島由紀夫
岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))岬にての物語 (新潮文庫 (み-3-26))
(2005/12)
三島 由紀夫

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晴れ渡った空。岬の突端の彼方に広がる凪の海。南中した太陽。かすかに吹く海風。岬の上から見ると,細く白い線の波頭がゆっくりと音もなく動いている。このような光景が鮮やかに頭の中に残ります。三島の文章は色合いがとてもはっきりしています。海では『潮騒』の方が三島の作品では有名でしょうが,完成度という点では『岬にての物語』の方がと勝手に思っています。
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