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サ・ク・ラ・サク『桜のいのち庭のこころ』

寒い開花寒い開花を迎えたサクラたち
しずく雨をうけて
なのはななのはなにも雨

寒いのに桜は咲きます。こんな開花は記憶にありません。

今日の本
『桜のいのち庭のこころ』佐野藤右衛門
桜のいのち庭のこころ桜のいのち庭のこころ
(1998/04)
佐野 藤右衛門

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根付いた木には,鳥が留まるということを知っている人は,そんなにいません。

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野外ゲージュツ『五輪峠』

ゲージュツ1作品1「風の城」
ゲージュツ2作品2「虹架かる」
ゲージュツ3作品3「お菓子の城」

 野外芸術と称してつくった作品群。
 すべて子どもたちが縦横無尽に駆け回ってつくりました。
 出来上がってみればなかなかの作品でおもしろい。自然と融合しながらも,独立していて,そのくせ華やか。おまけに春の風にカラーテープは踊り,風の音を演出するというおもしろさ。なんかいいなあと思います。自然と人間のコラボレーションがこれほどまでに強い作品になるとは気づきませんでした。やがて雲が切れて日の光が差すと,テープは輝き,風とともに光まで演出してくれるのです。やってよかった。創造する魅力に改めて気づいたのでした。

今日の本
『五輪峠』宮沢賢治
これが宮沢賢治の「五輪峠」の直筆原稿です。びっしりと書き込みがあります。賢治ならではの書き込みです。
五輪峠
宮沢賢治の詩の世界から
この賢治の「五輪峠」という詩の成立過程がつぶさに記録されているわけです。言わば,詩の完成形だけを読む私たちだけでなく,詩の成立過程そのものを「考古学的に」読むということもできるわけです。それが1枚の原稿の中に詰まっているのです。この時間的な変化をそのまま現在の時空間によみがえさせるという試みがありました。

2000年3月26日、花巻でおこなわれた「宮沢賢治学会春季セミナー」では、天沢退二郎氏の企画にもとづいて、牛崎志津子氏が「五輪峠(下書稿(一))」の朗読をされました。
 この朗読は、ちょっとふつうの朗読ではありませんでした。当日のステージでは、あらかじめテープに録音しておいた朗読の音声を流しながら、それに会場での朗読を重ねるという、 とても興味深い方法がとられていたのです。
 会場で聴いていると、賢治の言葉が重層的に広がり、一つの言葉がもう一つの言葉と感応したり絡みあったりするようで、不思議な世界を体験することができました。私にとっては非常に印象深い思い出になっています。

引用は『宮沢賢治の詩の世界』からさせていただきました。

 実は私自身,「風の又三郎」の原稿の最初の一葉から,直した部分と完成形を同時に朗読しながら重ね合わせることはできないかと考え,その試みを宮城県の図書館大会で発表したことがありました。テープで完成形をゆっくりと間を置いて録音し,直していった言葉を間のある箇所の空白部分に呟くように埋め込んでいったのです。このようにして,一葉の原稿に詰まっていた時間を現在の時空間に圧縮したのでした。
 このように宮沢賢治へのアプローチには,現在でも様々な可能性が残されているのです。そこが魅力なんですね。
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賢治全集の到達点と今後の展開『生きるかなしみ』

カシオペア寝台特急カシオペア通過-北へ-
にわか雨の漁通り雨の中の漁

 「賢治全集の到達点と今後の展開」というのが,今度の春季セミナーのテーマです。セミナーの期日は「5/22(土)14:00~ 宮沢賢治イーハトーブ館」となっており,翌23日(日)は,米里人首町,五輪峠の見学となっています。おもしろそうなんですが,わたしは当日はもう予定が入っており,すごく残念です。

 ところで,賢治全集は作品そのものの変遷からして重層的で,まれに見る複雑さを持っています。テキストとしての読みもさることながら,時系列や使用した原稿用紙や紙質,インクの種類まで照合させていく精密な校正作業は,他の全集にはない魅力も持っています。まさに一人の宮沢賢治という人物の作品成立過程の『考古学(アルケオロジー)』という学問が併行して成立しているのです。
 宮沢賢治がこれほどに魅力的であるのは,彼の生きた人生の深さが忠実に記録され,その記録が作品に密接に反映されているからでしょう。つまり一人の人間が物語や作品を生むということはどういうことなのかという生きている標本を見ることができるわけです。
今日の本
山田太一編『生きるかなしみ
生きるかなしみ (ちくま文庫)生きるかなしみ (ちくま文庫)
(1995/01)
山田 太一

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この本は山田太一が編んだものです。特に戦争について書かれた作品がなんとも切なくて忘れられません。

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