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風土記の桜『安永風土記』

米谷の桜5朝靄を迎えて 米谷南の沢の種まき桜
米谷の桜朝靄たなびく 米谷南の沢の種まき桜
米谷の桜2近くからの威容 米谷南の沢の種まき桜
米谷の桜3ウメと桜
米谷の桜4薄日を浴びて

 4/29昭和の日。雨の中。朝6時。一年ぶりの再会。米谷南の沢の「種まき桜」。七分咲き。
 沢の流れ急。やがて薄日差す。朝靄流れて浮かび上がる桜。写した写真170枚。

今日は私の桜の好みの2回目になりますね。勝手な私の好みは,ソメイヨシノより山桜。そして山桜の中でもエドヒガンザクラ。そして桜並木よりも一本桜。山あいの幾分高いところにひっそりとそびえるように立つ桜。こんもりとまろく,控えめながら力強い樹幹。力強い枝の曲がりと軽やかなひろごり。いわゆる古木のたたずまい。
 ただ,ため息をつき,遠く,近く,桜の下で,見晴らす丘で,坂の途中で,うろうろ,うろうろと歩き続けます。二年前などは,この桜を見て,夜を明かしてしまいました。絶えず沢の音や鳥の声が,この谷あいに鳴り響いています。ごゆっくりとご覧ください。

今日の本
『安永風土記』「宮城県史」より
桜を自分のテーマにしたとき,調べてみたのが「風土記」です。安永年間(1777)の風土記なので安永風土記です。今から,233年前の記録です。風土記は,いわば江戸時代の国勢調査のようなもので,克明に村の人数,身分,田畑,河川,堀,寺院に至るまで書き込まれています。この風土記の最後に名所旧跡の項が設けられていて,古木と言われるものが記録されています。この古木の中にある,特に「桜」を撮影しようと考えたわけです。この撮影はまだ続いています。映画で例えるならば,桜版「舞踏会の手帖」みたいなものです。古くてたとえにもなってませんね。
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さくらの家『』

さくらひなたぼっこ
さくらの家さくらの家

 やっと明日夜から晴れそうです。月齢は16。月が昇るところを満開の桜に入れる。天の川は月明かりで無理です。薄暮から月が低く昇るまでが勝負でしょう。

今日の本
『桜の樹の下には』梶井基次郎

桜の樹の下には屍体《したい》が埋まっている!
 これは信じていいことなんだよ。何故《なぜ》って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。
(中略)
 何があんな花弁を作り、何があんな蕊《しべ》を作っているのか、俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ。
 ――おまえは何をそう苦しそうな顔をしているのだ。美しい透視術じゃないか。俺はいまようやく瞳《ひとみ》を据えて桜の花が見られるようになったのだ。昨日、一昨日、俺を不安がらせた神秘から自由になったのだ。


梶井基次郎 (ちくま日本文学全集)梶井基次郎 (ちくま日本文学全集)
(1992/01)
梶井 基次郎

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桜のたたずまい『桜』

花しだれ桜の花
新田の桜新田の桜
農家の桜農家の桜

 今は雨が降っています。満開に近い桜が雨に濡れています。

 今日の本
『桜』岡本かの子
しんしんと桜花《はな》ふかき奥にいつぽんの道とほりたりわれひとり行《ゆ》く

ひさかたの光のどけし桜ちるここの丘辺《をかべ》を過ぐる葬列《さうれつ》

与謝野晶子・岡本かの子 (新しい短歌鑑賞)与謝野晶子・岡本かの子 (新しい短歌鑑賞)
(2005/05)
木股 知史外村 彰

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薄月夜《うすづくよ》こよひひそかに海鳥《うみどり》がこの丘《をか》の花をついばみに来《こ》む

気難《きむづ》かしきこの家《や》の主人《あるじ》むづかしき顔しつつさくら移植《うつ》させて居《を》り


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