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ホワイトデイジーの涙『探偵小説の謎』

ホワイトデイジー1ホワイトデイジーの涙
ホワイトデイジー2ホワイトデイジーの涙
ホワイトデイジー3涙の横顔

 花が私たちを魅了するのは,完成された姿がそこにあるという事実によってでしょう。進化の過程での究極の姿と言ってもいいかもしれません。花も葉も葉序も,すべての歴史を飲み込んだ現在の姿が花のスタイルです。動物と違って動かない植物は,そのスタイルだけによって生き延びてきたのです。

 わたしは,宮沢賢治の感覚を,「浴びることの快楽」と言いたいと思います。太陽の光や月の光を,そして雲の変容や雨あられを,青空を,緑なす葉の間から射す木漏れ日を,浴びるだけ浴びるという快楽。世界という世界をそのまま浴びることで自己を植物化していくのです。これこそが動物的な場所にはびこる「権力」というものからも解放されるということです。そこに闘争はなく,嫉妬も欺瞞も生じません。賢治は,その地平を指向していたに違いありません。この植物的論理を賢治は記録していたのです。

今日の本
『探偵小説の謎』江戸川乱歩名著です。知的好奇心旺盛な中高生に読んでほしい一冊です。わたしも中学時代に読んで,一気にミステリーファンになりました。
探偵小説の「謎」 (現代教養文庫)探偵小説の「謎」 (現代教養文庫)
(1999/04)
江戸川 乱歩

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