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夜明けの光を浴びて-ファーストライト-『一握の砂』

ファーストライトファーストライト 夜明けの光を浴びて
今日は朝一番の光を受けた桜を見に出かけました。只今のこちら(宮城県登米市)の日の出は4:40。しかし,谷あいのこの場所の桜に光が当たり始めるのは6:00です。そして20分かかって桜全体に光が渡ります。ゆっくりとゆっくりと,光が桜の花に回っていくのです。それはきれいな光景でした。
間近に間近に
望遠で覗くと,細かい花々がかすかな風に揺れています。その揺れる音が聞こえてくるような錯覚に陥ります。それくらい軽く,遊ぶように花が揺れます。花の妙技を披露している感じです。ただただ見とれるばかりです。この花々の軽やかさがソメイヨシノの重たさよりもいいのです。
谷間へ坂で振り返ってみて
ぼかしを入れています。樹のすぐ下に道があり,カタクリが咲いています。上り坂を上がり,振り返ると太い幹の周りに散らばるように可憐な花が見えました。

今日の本
『一握の砂』石川啄木
今日の気分で選んでみました。序文にこう書いてありました。

明治四十一年夏以後の作一千余首中より五百五十一首を抜きてこの集に収む。集中五章、感興の来由するところ相|邇《ちか》きをたづねて仮にわかてるのみ。「秋風のこころよさに」は明治四十一年秋の紀念なり。
ということは1000首つくった中から半分の500首を選んだのが,この『一握の砂』ということになります。
今日の気分で選んでみました。

いのちなき砂のかなしさよ
さらさらと
握《にぎ》れば指のあひだより落つ

高きより飛びおりるごとき心もて
この一生を
終るすべなきか

何がなしに
息《いき》きれるまで駆《か》け出《だ》してみたくなりたり
草原《くさはら》などを

何がなしに
頭《あたま》のなかに崖《がけ》ありて
日毎《ひごと》に土のくづるるごとし


あたらしき心もとめて
名も知らぬ
街など今日《けふ》もさまよひて来《き》ぬ

己《おの》が名をほのかに呼びて
涙せし
十四《じふし》の春にかへる術《すべ》なし

不来方《こずかた》のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五《じふご》の心

やはらかに柳あをめる
北上《きたかみ》の岸辺《きしべ》目に見ゆ
泣けとごとくに

馬鈴薯《ばれいしよ》のうす紫の花に降《ふ》る
雨を思へり
都《みやこ》の雨に

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月の出のしばし『山の声』

月の出までのしばし月の出までのしばし
夕暮れ暮色
月の出月の出

 昨日アップした桜の夜です。
 レンズが夜露で曇ってしまって,途切れてしまいました。桜の左が明るいのは月が昇ってきているからです。
 フクロウが何回も私を牽制して鳴きました。ふと気がつくと十六夜の月はいよいよ高く昇っていました。夜の中で桜の花をほんのり白く出すことは難しいです。

今日の本
『山の声』宮城道雄

これは人から聞いた話しであるが、西洋の或る作曲家が、山の静かな所へ行くと、山の音楽が聞こえて来る、しかし、それが、はっきりとしたものではないので、楽譜に書き改めることはできないが、しかしやはり何かしら聞こえて来るので、その音楽を掴もうとして掴み得ずに一生を終ってしまったということを聞いたことがある。
私も山の音楽を聴いたことがあります。一人山の中を歩いているとき,自分の中から音楽があふれ出して止まらなくなることがあります。不思議なことです。
心の調べ心の調べ
(2006/08/25)
宮城 道雄

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