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夜の名残の桜『邪宗門扉銘』

さくら登米市石越農家の桜
北舘のさくら
岩手平泉北舘の桜
昌學寺のさくら昌學寺桜夜景
南殿のさくら
河北町南殿のさくら
種まき桜と天の川登米市南の沢種まき桜天の川添え
新田のさくら新田のさくら

 桜が終わり,日々緑が濃くなってきました。皆さんは今年の桜はたくさん撮れましたか。今年は桜の開花が遅く,咲いている期間も短かったですね。おまけに晴れたのは桜の咲いていないゴールデンウィーク中で,満開の桜と星という組み合わせがうまく合った日も2日しかなかったような気がします。私が今年撮りたかったのは,
① 一本桜と天の川の組み合わせ
② 一本桜と金星の取り合わせ
③ 一本桜とISS(国際宇宙ステーション)
と,想像ばかりが広がります。どれもうまくはいかなかったので,また来年とします。夜の桜の姿はまた格別です。今回は夜の桜を集めましたが,最後の一枚のみ昼の桜にしました。今年のさくらの見納めになるでしょうか。それともまだ最後のチャンスがあるかな・・・。(ムフフ)

今日の一編
『邪宗門扉銘』 北原白秋

ここ過ぎて曲節の悩みのむれに、
 
 ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、
 
 ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。

                                            
詩の生命は暗示にして単なる自称の説明には非ず。かの筆にも言語にも言ひ尽し難き情趣の限なき振動のうちに幽かな

る心霊の欷歔をたづね、縹渺たる音楽の愉悦に憧がれて自己観想の悲哀に誇る、これわが象徴の本旨に非ずや。されば

我らは神秘を尚び、夢幻を歓び、そが腐爛したる頽唐の紅を慕ふ。哀れ、我ら近代邪宗門の徒が夢寐にも忘れ難きは青

白き月光のもとに欷歔く大理石の嗟嘆也。暗紅うちに濁りたる埃及(エジプト)の濃霧に苦しめるスフインクスの瞳

也。あるはまた落日のなかに笑へるロマンチツシユの音楽と幼児磔殺(たくさつ)の前後に起る心状の悲しき叫也。か

の黄臘の腐れたる絶間なき痙攣と、ヰ゛オロンの三の絃を擦る嗅覚と、曇硝子のうち噎ぶウヰスキイの鋭き神経と、人

間の脳髄の色したる毒艸(どくそう)の匂深きためいきと、官能の魔睡のなかに疲れ歌ふ鶯の哀愁もさることながら、

仄かなる角笛の音に逃れ入る緋の天鵞絨(ビロード)の手触の棄て難さよ。

近代文学館〈〔44〕〉邪宗門―名著複刻全集 (1968年)近代文学館〈〔44〕〉邪宗門―名著複刻全集 (1968年)
(1968)
北原 白秋

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今読むとかっこいいですよね。白秋25歳,明治42年の作品『邪宗門』
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