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アゲハの幼虫『催眠術の啓示』

アゲハ生まれて3日目の幼虫
アゲハ2元気に進みます
アゲハ3横から見ると

 散歩した折,カラタチの木を何気なく見ますと「アゲハの卵」を見つけました。
 今までチョウは好きで写真は撮ってはきましたが,卵から幼虫が生まれ,蛹になり,チョウになることをきちんと見てみたいと思い,枝ごと採ってきて,家で観察しています。生まれたときから見ていますと,なんと大きくなるのが速いこと。体長も倍,倍と成長していくのです。ちゃんと観察して楽しみたいと思います。

今日の一冊
『催眠術の啓示』E.A.ポー
霊魂とは存在するのだろうか,バンカーク氏は自分の中の曖昧さを論理的に構成するために,催眠術をかけさせた。
V. 未発達の肉体と完成された肉体と,二つの肉体があるんだ-これは毛虫と蝶という二つの状態に対応している。われわれが「死」と呼ぶのは,苦痛に満ちた変態を意味しているに過ぎない。われわれの現在の化肉の状態は進行中の,予備的な,束の間のものなのだ。われわれの未来は,完成された,究極的な,不滅のものだ。究極の生こそ満たされた意図なのだ。
P. しかし,われわれは,毛虫の変態についてははっきりと知っています。
V. もちろん,われわれは知っている。-だが毛虫自身はそうではない。われわれの未発達の肉体を構成している物質は,その肉体の器官の認識範囲のなかにある。或いはもっとはっきりいえば,われわれの未発達の器官は,未発達の肉体を構成している物質に適応しているが,究極の肉体を構成しているものに対しては適応していない。だから,究極の肉体は未発達の五官では捉えられず,われわれが知覚するのは内なる形相そのものではなく,内なる形相から崩れ落ちる皮殻だけに過ぎない。だが,すでに究極の生をわがものとした人間には,皮殻ばかりではなく,この内なる形相も感知できるのだ。
どうです。毛虫がチョウに変態するように,人間は死んで,肉体という殻を脱ぎ捨てて,新しい感覚器官を備えたチョウに生まれ変わるのだということなのです。すごい論理ですが,少し魅力的でもあります。それにしても,これらのポーの短編の数々は人間の思考できる究極の世界を創り上げたという点で鉱石のようなきらめきを発し続けています。

ポオ小説全集 1 (創元推理文庫 522-1)ポオ小説全集 1 (創元推理文庫 522-1)
(1974/06/28)
エドガー・アラン・ポオ

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朝はヨシキリ。夜はホタル『枕草子』

ヨシキリ朝はヨシキリ
ホタルup夜はホタル

朝はヨシキリ。夜はホタル。
なんだか枕草子のような言い切りになってしまいましたが,今のこちらはそんな感じです。自然のうつろいに眼を見はり,自然のうつろいに耳を傾ける。いい季節です。

今日の一冊
『枕草子』 
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。
 夏は、夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。
 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

 冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。また、さらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

枕草子―付現代語訳 (上巻) (角川ソフィア文庫 (SP32))枕草子―付現代語訳 (上巻) (角川ソフィア文庫 (SP32))
(1979/08)
清少納言石田 穣二

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