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今年の桜始めました。その6-御魂よ。美しき星に-

天の川と桜魂よ。美しき星に。
 昨日も書きましたが,写真の尾根の向こう側は東の方向で,今回の震災で甚大な被害を受けた南三陸町です。この桜の東,南三陸の海から天の川は昇っていきます。それは美しく,合同慰霊祭が行われたのは金曜日。まるで御魂が天の川に昇っていくように見え,私はまず合掌しました。それにしても悲しいほど美しい天の川です。これ程美しい天の川を平地で見るのは初めてのことでした。

 停電や水道が復旧し,なんとか岩手県までガソリンを入れに行き,まず被災地を見て回ったのが4月に入ってからでした。その後,何か応援できないかと毎日悩みました。しかし,怖くて行けないのです。あまりにも悲惨な光景にショックを受けました。被災した方々,復旧に携わっている方々や自衛隊の方々,支援活動をしていらっしゃる方々に声もかけられませんでした。本当に毎日,毎日ありがとうございます。
 やっとこの頃咲く桜に慰められ,美しい桜を通して,今の自分の,被災した方々への思いを自分なりに伝えたいと思うようになりました。写真という形でしか伝えられないけれど,恐ろしい自然の別の姿。こんなにも美しい自然を撮ることで安らかにお休み下さいと,御魂に祈りを捧げたいと思います。
天の川2 さて,次に撮影についてです。
 今年はコンポジット(比較明合成)など使わず,1枚の写真だけで桜と天の川を撮りたいと思っていました。ただ一回の勝負というような意気込みでした。カメラはD80でISOは1250。バルブで3~5分。ノイズは仕方ない,あとで処理するという考え方です。処理は破綻ぎりぎりまでレベルを調節し,そして天の川のポイント毎に明度をぐっと落として,その部分のコントラストを高め天の川を浮かび上がらせていく方法です。そして,あまりにざらつきノイズが多い場合,ノイズを若干除去しました。2枚目の写真が少し眠い感じになっているのはノイズを除去した結果です。
天の川3 日付が変わる頃,薄い雲が流れました。ああ,これで終わりかと思っていたらまた晴れました。ほっとしました。まだ4枚しか撮っていませんでしたから・・・。このような撮影では1時間に5枚しか撮れません。1枚ごとにカメラがノイズ処理を撮影時間以上にやるからです。カメラ2台で撮るのは気が散ってしまって私には合いません。ただ1台だけで辛抱強くとるのが自分流です。実に非効率的です。
種まき桜タンポポ添えこれが昼に見える桜です。夜撮る場合は桜に暖色の懐中電灯を当てます。この光の当て方が微妙です。光の当て方が不足すると折角の花の色が黒く汚くなってしまいますから。
天の川4少し高いところから撮ってみました。谷あいの景色が分かると思います。撮影中の夜中,緊急地震速報がなりましたが地震はそんなに感じませんでした。

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今年の桜始めました。その5-鎮魂の桜-

朝
谷間に咲く種まき桜。

朝のファーストライトで浮かび上がった端麗なる姿。本当に素晴らしい桜です。
この尾根の向こうが東日本大震災で甚大な被害を受けた南三陸町です。折りしも昨日は合同慰霊祭がありました。それに合わせるかのように満開に咲きました。今年の桜は鎮魂の桜でもあります。

朝2朝6時前,光が谷間に差し込みます。
上部ファーストライト
まず天頂部に光が差してきます。すると桜が輝き始めます。
手前から桜の手前にある春を入れてみました。

 今晩はこの桜の夜の撮影をします。天の川と満開の桜。
 晴れてくれれば,条件は最高でしょう。月齢は26。昇って来るのも薄明あたりです。この記事は月の昇ってくる時刻に合わせてアップする予約投稿にします。

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今年の桜始めました。その4-with 天の川-

鶯沢の桜
昇る天の川と袋川原前の種まき桜

 天の川と満開の桜の組み合わせ。
 最も贅沢な組み合わせだと思います。
 夜中の1時半頃に月齢24.9の月が昇り,しばらくすると空は白み始めました。
 撮影していると,本当に夜はあっと言う間に過ぎていきます。

 この桜は種まき桜と地元に親しまれ,川のせせらぎが聞こえる川の土手にありました。
樹齢260年のエドヒガンだそうです。東彼岸桜と立て看板にありました。260年も天の川を見てきたこの桜。
気が遠くなる程の星を見続けてきたことでしょう。桜は何も言いませんが,静かに生きてきたこの古木にさわり私も目を閉じました。ざらざらした樹肌から桜のかすかな寝息を聞いたのでした。

 星と桜を撮るときには,祈りにも似た厳粛さがあります。少なくとも私にはそう感じます。声という伝達手段が無化されることで広がる沈黙。この沈黙にこそ相手をそのままに受け入れようとする「場」が立ち現れてきます。すべての受け皿となることで様々な魂が私の心や身体を交錯していきます。その通り過ぎていったものたちの残滓が私の心の中に静かに降り積もっていきます。

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