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卯の花のいみじう咲きたるヨシキリ

ヨシキリヨシキリ
 山では卯の花(ウツギ)がさきこぼれる季節になりました。というのは枕草子に卯の花で始まる段があり(第九十五段)卯の花がウツギだと初めて知ったのでした。一方ふもとのこちらでは朝ヨシキリの声がいよいよ高く聞こえています。緑が濃くなり迫ってくるように見え,茂みには簡単には入れないようになりました。台風の影響で早々梅雨入りしたというニュースを聞いた雨の日曜日。ヨシキリの飛ぶ姿を見つけました。
なんだお前はなんだお前は
 上手に昨年のヨシの皮をクチバシで裂いて中の虫を探しているヨシキリ。こちらを何度か見て,なんだお前は,と首を伸ばしてこちらを見たところです。こんなに首が長いとは・・・。
向かってくるのかこっちに来るのか
 なんとこっちに向かって飛んで来るではありませんか。びっくりしてシャッターを押しましたがピンボケ。あーっ。惜しいことしたなあ。ピント合ってくれたらなあ。なにせ昔のレンズですからピントや絞りはすべて手動。

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からまつのはやし-詩三編-

カラマツの林カラマツの林(栗駒山駒ノ湯上)
カラマツの花
カラマツの花(栗駒耕英地区)
カラマツの葉
かわいらしい葉(栗駒耕英地区)

からまつの詩を3編
からまつ
       串田孫一

からまつはいま 雪のなか
あの秋のこがね色
あの春のあの匂い
落葉松
       北原白秋

からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。

からまつの林の道は
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。

からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり。
からまつとささやきにけり。

からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつのまたそのうへに。

からまつの林の雨は
さびしけれどいよよしづけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。
(一,二省略 三~七まで)
落葉松               
            野上彰


     落葉松の 秋の雨に
     わたしの 手が濡れる


     落葉松の 夜の雨に
     わたしの 心が濡れる


     落葉松の 陽のある雨に
     わたしの 思い出が濡れる


     落葉松の 小鳥の雨に
     わたしの 乾いた眼が濡れる
 「からまつ」とひらがなで書いた方がいいなあ。春の展葉がきれいだなあ。秋の金色がきれいだなあ。このからまつの美しさをよく知って書いたのは串田孫一ですね。さすがです。
 秋の金色になりつつある葉を摘んでお茶にして飲んだことがあります。からまつ茶です。ちょっと湯につけるときれいな渋めの黄色になります。深い秋のにおいがしました。大地の香りがしました。ふかふかになったからまつの林の道を歩く自分がよみがえります。

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雨のブナ林

雨のブナ雨の日のブナ(栗駒山
雨のブナ2見上げれば(栗駒山
雨のブナ4幹の表情(栗駒山
雨のブナ3帰り道。振り返って。(栗駒山

 ぶなの木の青葉明かりの九折坂(つづらおり)馬は下り来る頭の上を    川田順

 雨の日は雨でいいものです。静かな山歩きができます。わざわざ雨の日を選んで静かな山歩きを楽しみたいときもあります。足元の景色が愛おしく思いたいときです。雨の日は普段は見逃しがちな自分の足元の花がきれいに見えます。しっとりした空気を感じて歩くと,心のざわめきも去り,おぼろげな彼方に霧が流れていくばかりです。

 板谷栄城のコラム集「賢治小景」の中に「田園の色」というコラムがあり,文中ニュートンは音と光との同調を考え,「ハは赤,ニは橙,ホは黄,ヘは緑,トは青緑,イは青,ロは紫」と対比させていたそうです。そこで私はこの緑を思い浮かべながらブナの緑はどの音階に合うのか試してみました。結果「ホ」か「ヘ」かなと思いました。どうも音感のない私には難しいようです。(笑)
賢治小景賢治小景
(2005/12)
板谷 栄城

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