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「ケリのトホホ」

写真展3.29 324-2s
 昨日は,23年度末の最後の日。仕事の面でもケリ(鳧)が付いた方もたくさんいらっしゃると思います。そこで今日は伊豆沼にいるケリを撮ってきました。
 このケリは,伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンター新田館で開催中の写真展「伊豆沼の野鳥と自然」で,すでに伊藤孝喜さんの子どもを守り威嚇するケリの姿が展示してあります。すばらしい写真です。一夫一妻主義のケリが子どもを守るために人間にまで鋭く威嚇する姿は,自然からのメッセージとして私たちは覚えておかなければいけないと思います。
 さて今日はまた紙芝居風にお伝えします。題して「ケリのトホホ」。
写真展3.29 132sあるきれいな夕方でした。ケリのカップルが田んぼの中で沈む夕陽をいつまでも眺めていました。(ケリはストップモーションが得意なんです。)
「夕陽がきれいだね。」
「そうね。」
写真展3.29 137s
すると突然彼女の言葉
「それじゃ。私,行くから。」
「えっ。どこに。」
「もう。あなたとは終わりだと思ってたの。」
「どうして・・・」
男は呆然と立ち尽くした。あまりに唐突な別れの言葉に・・・。

注)ケリは雌雄同色のためどちらが♀かは私にはわかりませんでした。
写真展3.29 126s「それじゃ。」
「ち,ちょっと・・・。」
男は呆然と立ち尽くした。(ケリはストップモーションが得意なんです。)
写真展3.29 291-2s「どうして。どうして,こんなことに・・・。」
ケリはおろおろとただ歩き回るしかありません。追いかけることも考えつきませんでした。
写真展3.29 327s「トホホ。これからどうすればいいんだ。」
春先の田んぼには,日が沈んだ後の残り日がかすかに漂っていました。
「トホホ。」
「トホホ。」
「トホホー。」

注)これはフィクションであり,登場するケリが本当にこのようになったのではありません。
  一夫一妻制のケリは絆が強く,子煩悩であるという事実は変わりません。

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春の天の川実況中継

写真展3.29 002-2s
03:30

春の夜空を感じさせるのは,東天中空にひとつ赤く大きなアークトゥルスが見えるときです。このアークトゥルスを辿っておとめ座のスピカも白々とすましたように浮かびます。
 そして夜も更けて地平線から一際明るいが顔を出します。ベガです。このベガが顔を出すと,何かが始まるファンファーレが鳴りだそうとしているかのように感じてしまいます。まるでコンサートがいよいよ始まるかのような,開演3分前の会場のざわめきと同じような期待感です。待っていた時がついに訪れるといった気持ちです。
 ほどなくきちんと正装したはくちょう座が左側に見えてきます。端正に並んだデネブとはくちょう座の々が多くの雲を引き連れて昇り始めます。この辺りは何か重いものが昇ってくるような,二重連のSLが煙を吐きながら近づいてくるような力強さを感じます。
天の川3.28 011-2ssさそり座から天の川源頭部
 そしてついに天の川の流れが山の尾根に沿って立ち上がってきます。すでに前奏曲は終わりに近づこうとしています。弦の重なる響きに一際抜けるようなトランペットの管の音が鳴っています。
 そして,最後にアルタイルが遅れまいと顔を出します。ここでほっとします。
 第1楽章は終わりを告げて,第2楽章のゆっくりとしたテンポのアダージョが始まると,天の川の合奏はひとつの天の響きとなり,通奏低音の鳴りをこの世に残しながら世界すべてがひとつの聴いたこともない和音の中に満たされます。

 私は,この聴いたこともない天の川の和音を写そうとしているのかも知れません。
 画像のノイズ処理の時間が待ち遠しく感じます。
 そして時間は,午前2時,3時とまたたく間に過ぎ去っていきます。

 あっ。さそり座,M8,M20は,南斗六は,というように,200mmレンズを出してのぞいていると,もう終楽章の山が終わりかけています。
 それじゃいて座は次に・・・。と,自分を慰めて夜明けとなるのでした。
 (いっつも,この中途半端は変わらない)

 それじゃ,春の天の川の実況中継。今日は岩手県館が森アーク牧場下の相川ダムからお送りいたしました。
 スタジオにマイクお返しいたしまーす。
 (ふーっ。お疲れ様。)

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