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今日は庚申の日でした

白馬行き 086s図像型庚申塔
 何気なく月の没を見るためにカレンダーを見たら,今日は「庚申(こうしん)の日」でした。「庚申」つまり庚(かのえ)申(さる)の日です。この庚申の夜は,地区内や講で集まり,会合が持たれる日です。今でこそ廃れてしまいましたが,この庚申信仰は残された石碑を見ると,日本各地の広範囲で民間信仰として熱心に行われていたようです。
 普通は文字で「庚申」と書かれている石碑が多いのですが,たまにこの写真のように図像で彫られているのがあるので,その絵解きをしてみましょう。
ことは入り説明入り図像型庚申塔
 まずは,この本尊は「青面金剛」です。持っているものは,白文字で示した通りです。
 
 庚申の日の夜。人の頭や身体,足(つまり三尸(さんし))から九匹の虫が出てきて,天に昇り,その人の行った悪業をこっそりと天帝に言いふらすのです。そうなったら大変。死んだ後,地獄に行かされるかもしれません。そこで庚申の日の夜は,人は眠らずに虫を身体の中に止(とど)めておくようになったというのです。一日中という意味で太陽と月の絵が描かれます。また,朝の一番鶏が鳴くまで,夜もと言う意味で鶏が絵として描かれています。

 そして,その勤めをきちんと果たしたという意味で庚申供養塔をその講中で建てたのです。それを指導したのが修験者,山伏で導師と呼ばれていました。たまにこの導師が所属する寺や導師の名前も彫られている石碑も目にします。
白馬行き 088s石碑下部拡大
白馬行き 091s石碑上部拡大
白馬行き 048-2s別の図像型庚申塔


 たかが昔の非科学的で,原始的な考えや宗教だと思われるかもしれませんが,よく生きるための道徳を昔の人はこのように後世の人々に伝えてきたのです。

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立ちのぼるドラゴン

栗駒星8.21 055-2gs
立ち昇るドラゴン

 栗駒山がやっと晴れた8/21の夜。
 秣岳から立ち昇る天の川です。カメラの画像処理が終わり,モニターに浮かび上がった天の川はまるで竜(ドラゴン)が天頂に轟音とともに昇っていくように見えました。

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