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伊豆沼で思うこと-シジュウカラガン-

カナダガン
2010年に見たシジュウカラガン

環境省の「渡り鳥飛来状況調査」の伊豆沼のページを開くと最新状況が次のように載っています。
伊豆沼
2013/10/4
飛来してきているマガンの多くは沼で休息、もしくは採食をしており、カモ類のほとんどがエクリプスである。今回の調査で、標識を装着したマガン青E11、緑A2、緑H11を確認した。
アオアシシギが8と出ていました。
しかし先回の9/24の調査ではヒメシジュウカラガン1が伊豆沼で確認されていたのです。
伊豆沼
2013/9/24
伊豆沼・内沼には9月22日に14羽のマガンの飛来を伊豆沼・内沼環境保全財団で確認したそうです。稲刈りがまだ3割程度しか進んでいないため、次から次と飛来するマガンの多くは沼に着水し、ヒシを採食していた。内沼でヒメシジュウカラガン1羽を確認した。
先回はハクガンのことを載せましたが,シジュウカラガンの飛来も希少種の回復という点で成果が待たれていて,確実に日本への飛来が増加していることは喜ばしいことです。

シジュカラガンが化女沼にかなり来ていて,ねぐらにしていることが確認されたというのです。
2010年12月始めの新聞では,「化女沼で,シジュウカラガンが「11月30日早朝に53羽、12月2日に43羽のシジュウカラガンが沼から飛び立つのを数え、ねぐらと確かめた。これまでは渡り数が少なく確認につながらなかった。」ものですから,本当にここ2年のシジュウカラガンのニュースは注目に値するものでした。

 私も2010年12月6日の記事に書いたのですが,北千島のエカルマ島で足環をつけて放鳥したシシュウカラガンの86羽の内の7羽が宮城県大崎市化女沼で確認されたのでした。大きなニュースでした。それ以来シジュウカラガンの飛来は年を追って増えています。
(2010年12月)2日の観察では、今年9月に北千島のエカルマ島で「日本雁を保護する会」(栗原市)の呉地正行会長らが最後の放鳥事業として放した86羽のうちの1羽の若鳥を含め7羽の足環付き鳥がいた。足環のない鳥は代を重ねた野生鳥と幼鳥。」
とあるように,確実に増えていることが確認され,更に足環のない次世代の幼鳥が混じっていたことから,確実に自然の中で,繁殖して増えていることも確かめられたのです。嬉しいニュースです。このシジュウカラガンは宮城と特別の関係があって,1980年に絶滅が危惧されてから,八木山動物園で繁殖させ,85年に伊豆沼から放鳥して,以後,彼らの動向が注目されていたからです。

 シジュウカラガンについては,85年冬に伊豆沼で,八木山動物園で繁殖させたものを放鳥し,以来15年間にわたる保護事業が続いていました。共同で行っているアメリカでは3万羽まで回復しているのだそうです。今回の化女沼での確認は関係者にとっても,私たちにとっても本当に嬉しいニュースになりました。

 このような努力は尊いものだと思います。そして,確実にその努力が実っていることも確かめられました。それだけ,自然は回復に対する広く強い力も持っているのだと改めて思いました。強いものだけが生き残るという風潮が強い現代の世の中で,ちょっと手を差し伸べれば確実に自然は修復できるということを実感しました。
確かにホタルだって環境を整えればちゃんと回復できることを知りました。人間の自然に対する礼儀を感じさせられるニュースでした。
 そういう気持ちで自然に接していきたいなと,私は思っています。


このニュースの1年後,2011年12月2日、蕪栗沼周辺で170羽,福島潟周辺で60羽、八郎潟でも8羽が観察されており、これまでの最高となる合計238羽の亜種シジュウカラガンが観察されたのです。(宮城県のシジュウカラガンの情報は こちら )

今年もたくさんのシジュウカラガンが日本に来てくれることを願っています。

環境省の「渡り鳥飛来状況調査」のページは こちら 。


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