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栗駒山訪ね歩き-光降る丘-

栗駒 298s
世界谷地からの栗駒山(11/17)

栗駒山を題材にした本を紹介します。
2008(平成20)年6月14日朝の岩手・宮城内陸地震の発生から5年6か月。
土石流によって失われた駒ノ湯がニュースで大きく取り上げられ,大崩落した山の復旧工事は今でも続いています。
この本は,岩手・宮城内陸地震を軸として,栗駒山中腹の耕英地区の人々がどのように地震を乗り越え,復興を続けてきたかという話です。戦後の開拓時代の歴史を振り返りながら栗駒山に生きる人々の真摯さが伝わってきます。

光降る丘光降る丘
(2012/09/01)
熊谷 達也

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栗駒 120s
栗駒山麓の棚田のある地区の朝


ただ山が好きで栗駒山に休日に出かけている私には,実際に栗駒山の耕英地区の人と話をすることはあまりありませんでしたが,行く度に地震を乗り越えようとする営みは痛いほど伝わってきていました。早く元の生活に戻られることを祈っています。そう言いながら,おいしい「イワナ丼」を食べるしかないのですが。

栗駒 785s
はらみ坂

小説の中に今の道路が開通する昭和30年以前は「はらみ坂」が栗駒山ふもとと結ぶ生活道路だったと何回か出てきます。
行者の滝から現在の舗装道路の尾根1つ隔てた北側に登山道があり,耕英地区の人々の生活道路だったわけです。
小説の中では産気づいた妻の産婆を呼ぶためにこのはらみ坂を台風の中走ったり,ブナの木の下敷きになった仲間を麓の病院に運ぶためにこの坂を走る耕英地区の人々が描かれています。
栗駒 667s

現在,はらみ坂は金名水までで,行者の滝までの道は通行禁止になっています。
私は山の帰りに,よくこのはらみ坂に立ち寄ります。そして長く続く道が林の奥に消えていく景色を楽しみます。
この道が栗駒山に住む人々の命の道だったことを思うと感慨が深くなります。


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