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土地の神様

東北本線 108-2s
石仏群

「何も今始まったことではないが・・・」とか「うすうすは感じていたことだが・・・」という言い方は大抵はやばい場合に使われることが多い。
写真を撮りながら実は自分は何を映しているのかと途方に暮れることがある。それくらい表面の変化が激しい,景色の変化が激しいと思わざるを得ない。この写真に写っている石仏群は江戸の終わりから明治にかけて作られたものだ。しかしこのような石仏群がその土地の歴史を離れて,さも無用なもののようにうち捨てられている姿を随分と目にするようになった。世界の表面はとにかく削られ道路はでき,昔のモノはすべて跡形もなく捨てられてきているのだ。その集落の道の目印だった場所に建立された石仏はその土地の歴史の目印であり,交通の要所に当たるところでもあったはずだ。村の共同財産とした土地に建てられている例も多い。また神社の一角に建てられていた石仏群は村の人たちの共同寄進地であることも多い。こうした土地を買う場合には土地所有の許可を得る時に死んだ人も多くなっていたり,その村で血が途絶えたりしている家もあるから裁判に掛けて土地を動かすことが多い。
現代はそんな過去の歴史の流れを感じさせる土地が次々となくなってきている。もう昔の姿を辿ることができない土地が多くなった。その目印となっていた石仏群の所在も忘れられている。

土地の神様は何と言っていることだろう。
そしてその声を聞く人はいるのだろうか。



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