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上弦の月沈む-宮城のレッドデータ-

体育の日前日 103-2s
上弦の月沈む

昨夜は半月
雨も止み晴れました
連休はまた半分が雨。困ったものです。
しかし夜,次から次へと鳴き交わすハクチョウの声を聞きながら撮影ができました。

さて,宮城県の鳥類のレッドデータ2016の2013年版からの変化を昨日載せましたが,また気付いたことなどを少し書いてみます。例えば概要説明ですが,文のトーンや結論部分等を同じ宮城県の鳥類と昆虫類を読み比べると雰囲気が分かります。
本県の鳥類相は高山帯から平地・沿岸地帯までの自然環境に適応して極めて多様性に富んでいる。しかも人の目に触れやすい市街地周辺にオオタカやハヤブサといった豊かな自然環境を示す種類が観察されるため、絶滅に瀕する種類が増加している状況が一般にはあまり認識されていない。特に猛禽類や湿地や水辺に生息する鳥類については危機的状況の種類が多く、生息環境の保全、復元は本県の自然保護対策における重要な課題といえる。(鳥類)
今度は昆虫類の結論部分を見てみましょう。
今回の選定結果は、宮城県の自然の変貌、生物多様性の急速な劣化を物語っているように思われる。宮城県内の昆虫類の生息環境は日々刻々と失われているのが現状であり、どのような保全対策を、どのような優先順位で講じるべきかを早急に検討することが不可欠である。(昆虫類)
多分これは概要の執筆担当者の人柄とか,考え方が文章にそのまま表われているのでしょう。しかしレッドデータですから,その目的からすると問題性や課題がもっとはっきり提出されるべき部分だとも言えます。同じ宮城県でも鳥類と昆虫類の報告の切実性や文章のトーンが随分違うものだと言うことに驚きます。
では宮城県が「市街地周辺にオオタカやハヤブサといった豊かな自然環境を示す種類が観察されるため、絶滅に瀕する種類が増加している状況が一般にはあまり認識されていない」と書いた猛禽類をお隣の県の山形県の鳥類のレッドデータの状況説明ではどう書かれているのでしょう。
○オオタカ(留鳥) 絶滅危惧Ⅱ類 → 絶滅危惧ⅠB類(EN)
主に里山地域に生息し、県内では生息適地が限られ、個体数は幼鳥も含め約250羽から350羽程度と推定されます。里山環境の変化による生息環境の悪化や、近年、繁殖する個体や巣立つ雛の数が著しく減少し、成熟個体数が250羽未満であることから、絶滅危惧ⅠB類(EN)にランクされました。
○クマタカ(留鳥) 絶滅危惧ⅠB類(EN)→ 絶滅危惧ⅠB類(EN)
県内の山岳地から里山地域まで生息し、個体数は約500羽と推定されます。山林の手入れ不足による生息環境の変化により、餌動物や狩場から繁殖成功率が著しく低下していることが確認されており、生息条件の悪化の影響は続いているため、近い将来野生での絶滅の危険があることから、絶滅危惧ⅠB類(EN)にランクされました。
このように具体的な数を掲げて説明しています。やはり「一般にはあまり認識されていない」と書くよりは具体的に状況を説明してほしいところです。一般人の私たちが広く読むわけですから。



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