あの日で思い出す

朝9日 035-2s
春の雪ちらつく朝の電車

あの3月11日の夜
激しく降った雪がやんだ夜
避難所づくりに奔走した
ストーブを運び体育マットを敷き
トイレを用意し学校のプールから何回も水を汲んだ
濁った咳が絶え間なく聞こえ,うめくような声と
からからに乾いた空気の避難所から
発電機の音を避けて外に出た

急に無音の世界が
自分を押しつぶすように
のし掛かってきた
満天の星空が迫ってきた

あれから毎日
片付けと避難所のトイレ掃除と水汲みを続けた
食べ物をみんなに配って歩いた
倒れた家族の看病をした
夢も見ない泥のような眠りの夜が続いた
買い出しに出かけた
ある日,やっと肉を手に入れ,家族にカレーを作った日があった

あのカレーの味が忘れられないと
何年かたって下の子どもが言った



にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへにほんブログ村 写真ブログ 鉄道風景写真へにほんブログ村 鉄道ブログ 東北の鉄道へ