さくらの系譜2017 その十二-風土記の桜-

種まき桜
写真1 善光寺の種まき桜2010年撮影

ここで桜10本とありますが,改めて確かめたところ漏れているのもありますが書き出してみます。
櫻の名前場所現在の場所備考
輝井櫻 三迫有壁村  栗原市金成町有壁,不明廻り三丈九尺
三迫有壁村栗原市金成町有壁,不明芳慮社内
山王の櫻(山王社内)写真4栗原郡佐沼郷北方村登米市迫町北方,現存廻り二丈一尺,現存
大同櫻栗原郡三迫鳥澤村栗原市栗駒鳥矢崎,枯れた花ごと落ちる櫻
南殿の櫻(善光寺内)写真2栗原郡高清水村栗原市高清水,現存
南殿の櫻の近くに(善光寺内)写真1栗原郡高清水村栗原市高清水,現存
ご神木の櫻(権現社内)登米郡櫻場村登米市中田町,枯れたすでに枯れていた
種蒔櫻(櫻澤屋敷内)本吉郡南方入谷村本吉郡南三陸町入谷,現存

この他に,石巻市河南町北浦の「南殿の櫻」(写真3),本吉郡折立村(志津川町)若宮社内の「南殿の櫻」があり,10本となります。

これらの桜はどういった基準で選定されてきたのでしょうか。書き出してみます。
一名木  何本
何方 
一 何木
 廻り何丈
  但百年以上の古木又ハ根もとニ而一丈以上廻り候大木之類ハ不残書出可申候事
  一右ハ御用木に相成候謂う譯ニハ無之候社地又ハ境内等之古キ所ヲ致吟味候ためニ候間たとひ空木なり共書出可申候事
とあって
根もと廻り一丈以上,百年以上の古木,これを書いたからといって御用木にしてしまおうというのではない。枯れてしまっているものでも空木でも記録しなさい。どの場所に古木が残っているのか記録するためです。と基準と目的を述べている。

調べてみるとこの「名木」の項はあっても,記されていない場合が多い。やはり神社仏閣,屋敷内に多く残されているようだ。ましては杉などが多い中「桜」は数えるほどしかありません。宮城北部でも10例という少なさでした。上の表の中で現存しているものは「現存」と書き,今でも存在しているのかを確かめています。写真に撮っている桜は,桜の題名の所に「写真NO」を書いています。
入谷の桜も写真は載せませんでしたが健在を確かめています。

如来桜
写真2 善光寺の如来桜

環境省では巨木の基準を高さ130cmの周囲を測ったときに300cmを超える大木を巨木と言う,と基準を立てています。これは江戸時代の一丈(3m)と同じ基準です。幹廻りで測定していたんですね。

南殿のさくら
写真3 石巻市河南町南殿のさくら

見事なシルエットです。

種まき桜4.28 337s
写真4 登米市迫町北方の「山王桜」

北舘のさくら
今年また撮りたいと思っている岩手平泉「北舘の桜」

岩手南部の風土記もありますから調べましたが,桜の記述はそう多くはありませんでした。現在でも残る樹齢何百年という桜の古木でも江戸時代に記載されていないものもたくさんありました。むしろ一致する場合の方が珍しいともいえます。また記録を探ってみます。


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