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秋霜の朝

冬間近
秋霜の朝 2010.11.28

3月2日,父が逝った。
春の嵐を感じさせる吹雪が一日続いた日だった。
根雪を解かした風が止むと,夜半前から満月が昇り,中天に高く架かった。

父は木工を好み,私は写真を選んだ。
私は,父に自分が撮った写真を見せることはしなかった。未熟な,未完成な写真など恥ずかしくて見せられなかった。

そんな父がある日,孫達の写真の隣にどこで見つけたのか私の写真を掲げてくれた。
気に入ったと言うのだ。それが上の写真,11月下旬の寒い霜が降りた朝の景色の写真だった。空気は冷たく,きりりと立っている。

父の生き方を「秋霜のごときに自己を律する」人と弔詞を述べてくれた方がいた。
自己を律することを望んだ父が見いだした景色は,冬間近の晩秋の空気。秋霜の朝の景色だった。


呼びかけるとすぐそこに父がいるような気がしている。
これからはその父に「この作品はどうだろうか」と思い切って聞いてみようかと思っている。

合掌



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