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バードストライクをクリアする

平成18年2月4日(土)零下14℃ 234s
ここは東北宮城県北部の伊豆沼です。冬の渡り鳥では世界有数の越冬地です。今シーズンも終わろうとしていますが今年も渡りのマガンの数など史上最高を記録しています。そしてハクチョウも2017/12/9の調査では3799羽で4000羽を超える勢いです。私は地元にいますが,現在は鉄道写真を撮っていますが,いつも伊豆沼,長沼,蕪栗沼,シジュウカラガンの化女沼には通っています。

ところが最も人が集まる伊豆沼の西堤防(通称「獅子ヶ鼻(ししがはな))が大震災で被害を受け,修復工事が終わった段階でハクチョウの電線への接触事故が多発するようになったのでした。何もかさあげ工事が悪いのではなく,修復されたことによって偶然に生まれた環境が鳥たち,特にハクチョウにとっては離陸後の高さに電線が残ってしまったのです。まず次の写真を見て下さい。

DSC_1066ライン付gs

ハクチョウたちは赤の矢印のように助走して飛び立ちます。特にオオハクチョウは体重がゆうに10㎏を越える個体もありますから,長い助走をしてから離陸します。空に舞い上がった高さに電線があるのです。今シーズンもハクチョウが電線に接触する事故が3件ほど起きています。毎シーズンに何件か発生はしていました。

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ここは堤防の上です。画面右側の電線が低い場所から立っているので,堤防の上では電線の高さに近づくわけです。いろいろな方がハクチョウが電線と接触して落下したりするところを見ているのです。
そこで愛鳥家が集まった「伊豆沼クラブ」のメンバーが東北電力に連絡を取りました。幸いにも東北電力の方はすぐ駆けつけてくれて改善の方法はないかと話し合うことができ,善処する約束をしてくれました。

そして一昨日東北電力から連絡が来ました。「すべての問題となっている電柱を撤廃することにしました。今度来る時のハクチョウたちは不安なく自由に飛べることになるでしょう。」と。
みなさんによい知らせを伝えることができてよかったです。
これから風力発電によるバードストライクの問題は激増してくると思います。環境省では風車の設置基準作りやゾーニング指定という方法などで鳥たちを守ろうとしています。北海道などでは風力発電の風車との接触事故でオジロワシ45羽と出ています。鳥の写真を撮っている方々もいっぱいいらっしゃいます。身近な問題を見逃さず解決し,動植物と手を組んで共生できる人間でありたいものです。東北電力の方々の賢明な判断に心から御礼申し上げます。


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