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夕暮れの額縁

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夕暮れの額縁

「第10回人と野生動植物の共生を考えるつどい」が2月2日(土)に開催されました。
基調講演は,嶋田哲郎氏(宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)「伊豆沼・内沼の取り組み―豊かな自然をこれからも―」
事例発表は,「北上川におけるカゲロウ調査」西條正典氏(とよま自然生物を考える会)でした。どちらの話も興味深いもので楽しむことができました。

野鳥の生態を知るために無線機を鳥に付けて衛星ノアを介する渡り鳥のルートを追うアルゴスシステムやGPSを使ったGPS-TXシステム(GPS型送信機)等の調査方法によって夜行性のカモの動向を知ることなどが次々と明らかになってきています。例えば夕暮れカモは群れをつくってどこかに猛スピードで飛び去っていきます。暗い夜のために追跡が不可能となるわけです。しかし無線機を付けることにより夜間どのような動きをしているのか,どこにいるのかが分かってきました。マガモやオナガガモは夜間に水のある湛水田や堀や川などに分散していることが分かったのです。共通しているのは夜すべてが水のあるところにいることでした。これは敵を回避して餌を取るためだと考えられます。
従来渡り鳥のルートは足環や首環によって観察者によって寄せられた目撃情報によって渡り鳥の所在やルートが推定されていました。以前ネットで「ガンカモ飛来情報」という優れたサイトにアクセスして自分の目撃した足環や首環のあるマガンやハクチョウなどを検索したり登録したりしていました。現在では 環境省の生物多様性センターの鳥類標識調査 > 鳥類アトラスWEB版(鳥類標識調査 回収記録データ) で閲覧できるようになっていますが昔の「ガンカモ飛来情報」はとてもよいシステムだったと思います。その仕組みは私の以前の記事をご覧ください。

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「緑T2E」の首環標識の付いたマガン

ともかくも伊豆沼・内沼が以前の自然を回復しつつあるという話を聞いてとても安心したことも確かでした。

さて,「北上川におけるカゲロウ調査」西條正典氏(とよま自然生物を考える会)の発表は,アキツキカゲロウの新たな北限とされる登米での観察の記録でした。水生生物の生態の研究はとても難しいですが,観察を基本にしたアプローチが効を奏した例で,刺激的でした。

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夕餉のとき



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