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春の歓び

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春の歓び 4/29撮影 栗駒山秋田側

冬の通行止めが解除される山岳道路
毎年ゴールデンウィークは開通とした山岳道路で栗駒山に行くことを楽しみにしている。

山はあまり荒れた感じはしなかった。よく一気にドカ雪が降るとブナの枝が雪の重みで折れたりして雪の上に散乱していたりする。
そのような春先の急激な変化や急な積雪は少なかったと感じさせる。雪は例年よりも少し多めだった。湿原の開口もまだ小さかった。ミズバショウやリュウキンカも咲いていたがやっと雪が解けたと感じさせる雰囲気だった。

今年もこの場所に来ることができて嬉しく思う。
春がこれから始まる。半年以上も雪に閉ざされる厳しい東北の山の春は一気に萌え盛る。その無上の歓びを考えると胸が詰まるほどの嬉しさに襲われる。この世の生き物の全てに春は公平に訪れてくる。その自然の公平さにも頭が下がる思いがする。

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2019サクラサク⑩-風土記の桜「北舘の桜」-

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岩手県平泉衣川「北舘の」露出5分

安永風土記(1770)に書かれていたを訪ね歩いています。
この安永風土記は現在で言うと国勢調査のようなもので,各村々の肝入や寺院等が領主に対して細かく報告することになっています。その項目は

一 村名とその村名の由来
一 田代  何貫文
一 畑代  何貫文
一 人頭  何人
一 家数  何軒 但名子水吞借家等迄
一 男女都合 何人
一 馬    何疋
一 牛    何疋
一 名所  幾ツ
一 舊跡  幾ツ
一 神社  幾ツ
一 佛閣  幾ツ
一 寺    何ヶ寺
一 修験  何ヶ院
一 古人  何人
一 山   幾ツ
一 森
一 嶋
一 浦
一 崎
一 御林
一 瀧
一 川   幾ツ
一 橋   幾ツ
一 沼   幾ツ
一 堤   幾ツ
一 堰   幾ツ
一 坂   幾ツ
一 道   幾ツ
一 名石 幾ツ
一 名水 幾ツ 
一 名木 幾ツ
一 産物 幾ツ
一 古歌 幾ツ
一 屋敷名 幾ツ
一 御村境 幾ツ
となっています。この中に「一 名木 幾ツ」があり,但し書きがあってその条件に合う木を挙げるようになっています。「何木か,幹廻りは何丈か,百年以上の古木か,根もとが一丈以上,大木の場合は残らず書くこと」というきまりになっています。おもしろいことには「御用木に取り立てたりしないので正直に書いてほしい。古い場所を知るためです。空木であっても書いてほしい」という旨が付け加えられていることです。

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岩手県平泉衣川「北舘の」夕方の

私はこの「一 名木 幾ツ」に注目し,更にこの名木の中に好きなはどれくらいあるのかと訪ね歩いて調べてみようと思いました。こうしたきっかけで私の参りが始まったのです。そしてまず身近な所から調べ始めました。その結果名木として報告された木は次のようになりました。
風土記に出てきた名木
仙台藩関係(岩手県胆澤郡,刈田郡・柴田・伊具・名取・加美・登米・遠田・本吉・桃生・牡鹿・栗原郡から)
杉 134
槻(つき)けやき  37
松  21
榎  34
樫  15
懸刀子(さいかち)  17
桜  39 
銀杏   3
檜   12
榧   9
楢   5
いたや   4
この「桜  39本」を245年経った今,再び会いに行こうと思いました。

北舘のさくら
10年前に撮った「北舘の桜」

しかし,風土記の桜を訪ね歩き回りながら簡単なことではないことも感じています。まず現代に残っている桜の名木と245年前の桜の名木とは必ずしも一致しないことに気付きました。どうしてなのかはまだ分かっていません。また地形が変わったり,造成されて切り倒されている可能性もあるようです。大木なので移動させたりすることはないとは思いますが・・・。

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岩手県平泉衣川「北舘の桜」

この私の桜参りはかなりの時間がかかりそうです。でも少しずつ進んでいます。写真は記録性と桜の魅力を存分に伝える芸術性の両面から撮ると難しさを感じます。でも記録写真はかなりの方が撮っていらっしゃるので私の場合は私なりの撮り方でいいかなと思っています。

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「北舘の桜」

この風土記の桜参りは続きます。


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