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ホタルの季節を迎えて2-撮影の思い出-

11日目火曜ホタル 215-2tr-s
11日目のホタル

昨日の続きです
今日はホタルの生態写真です。ホタルの群舞も大変魅力的ですが,一匹のホタルに近づいて会話を交わすことはホタルを知る上でこの上ない喜びとなります。葉の裏や草につがいでいる場合には,オスはメスをかばい守ろうとして覆い被さるような行動を取ります。そのような互いに助け合おうとする姿は自然界のどんな生き物にも共通する態度です。そんなシーンに出会いたいためにやはりまた出掛けるのです。

さて,ホタルが飛び立つ瞬間はだれしも一度は撮りたいと思うシーンです。
「こんな難しいシーン,よく撮りましたね」と言われますが,コンチュウの習性を知っていれば簡単です。
それは草に留まったホタルが上に向かい,これ以上行けなくなったところで飛び立つというホタルの習性を使えば飛び立つ瞬間は割合に撮りやすいのです。これ以上,上に行けなくなったところで飛び立つことはホタルだけでなく一般にコンチュウの習性です。また,ホタルが飛んできて留まる場合,葉の先ではなく留まろうとするものの下の部分,草だと根元部分の方に留まろうとします。そこから上に向かいます。留まった時を見計らって近づきます。草の先端まで上り詰め,これ以上行けないことに気付くとホタルはぴたっと停止します。この停止した時にピントを眼に合わせます。連動するストロボの場合は光が届く範囲しか写りませんから背景は黒くなります(3枚目の写真)。より背景の色や明るさを出したい場合(1枚目)は光と背景の調節が必要です。これも試行錯誤していくと少しずつ絞りとSSのバランスを調節し適切な自分のイメージに合った背景を写し込むことができるようになります。

ホタル卵探し 194-2-s

これは光を当てることなく,背景の月の光を使って写したものです。
この場合は三脚無しには難しいです。手持ちでは殆どぶれてしまいます。またホタルの動きが完全に停止した場合に撮らないといけません。ピントは背景の光とホタルの触覚の浮かび上がり具合によって合ったかどうかを確かめます。

ホタル土曜 427-2-s
飛び立つ瞬間

ストロボが同調していても光の量が大きければその光が反射して白飛びしてしまいます。やはり絞り込んでアンダー気味にするとリアル感が出ますね。コンチュウ写真を撮ってみたことがあればその方法はある程度理解できるでしょう。ヒメボタルは更に小さくなりますから難易度も少し高くなります。しかし経験値を上げることで課題は解決していくでしょう。光を当てる方向や当て方,光の量を工夫すれば更に楽しくなります。

7日目のホタル 141-2-s
葉留まりのホタル

そろそろ始まるホタルのシーズンですが数カ所のホタル発生地を回ります。ここ十年の変化を見ると用水掘はほとんどコンクリートになり,激減したポイントもあります。またカメムシ防除のためのヘリコプターによる薬剤散布や害虫発生防除のための草刈の徹底で田んぼ周辺の発生地は人為的な影響を受けすぎています。あまり手を入れすぎない山間部の里山などは長く安定した環境が保たれており,ホタルの発生も安定しているようです。どうにかしてホタルも人も守りたいと思います。


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