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伊豆沼鳥情報など

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道半(なか)ばにして

今日で9も終わり。
明日は「中秋の名」是非見たいと思っていますが,天気は・・・。期待したいです。この中秋の名は秋の真ん中(中秋)のですから古来より(天保暦)秋は7から9の期間と決められ,ちょうどその真ん中が8月15日になります。旧暦での8月15日は今の暦では明日の10月1日となります。この十五夜の決め方は「秋分日(太陽が秋分点を通過する日)以前の、一番近い朔(新月)の日を1日目(旧暦八月一日)として、15日目を中秋とする」(アストロアーツから)と決められているそうで,今年の秋分の日は22日でしたから,22日以前の一番近い新月の日(17日でした)から数えて15日目を中秋の名月と決められるのだそうです。

さて伊豆沼も随分賑やかになってきました。マガンも順調に増えています。下の今朝の写真を見て下さい。

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30日,今朝の雁の群れの様子

バックの山は栗駒山です。よく見ると山頂部がほんのり赤くなっているように感じます。
何かの拍子にマガンが一気に飛んだのでしょう。画面にごま粒の点が付いていますがマガンです。ただならぬ数です。おおよそ数えても800羽程います。1箇所で800羽程ですから四方八方に散った数を合わせると数千にはなるでしょう。今年の初雁は11日でしたから20日間で一気に増えたことになります。よく冷えた朝などは霧が立ち,もうマガンの飛びたちは一気に見頃を迎えます。例年宮城県の生息調査はシーズンに入り,まず11月10日前後に行われますが,昨年だと伊豆沼・内沼にざっと10万羽,蕪栗沼に10万羽がもう入っています。11月初めの段階で一気にピークに近い数が集まります。
これからが見どころという時期に入ります。

さて私の手元に次のようなワークショップのお知らせのパンフがあります。
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伊豆沼野鳥観察館ワークショップ

この野鳥観察館は伊豆沼の突端にある屋上から沼を見下ろす観察館の建物です。
この観察館は通年開かれている訳ではなく渡り鳥シーズンの時期に登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンター新田館で管理して開錠施錠していました。あまり活用されてはいませんでした。読んで見ると宿泊施設やレストランへのイノベーションが提案されていると言います。利活用を促進させるためのワークショップということでしょう。
皆さんはどう思いますか。
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黄金の朝-伊豆沼・内沼-

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朝靄立つ 今朝 9/29

日ごとに気温が下がると,朝は劇的に変化します。
今朝は気温10℃。
10℃になると吐く息も白くなります。沼や田は朝靄が立ち込めて雁の声が一層朝靄の中に響き渡ります。11日に初飛来したマガンもどんどん増えて千羽に近づく数百という見応えのある朝となってきました。明日で9月も終わります。マガンの数はいよいよクライマックスに向けて伊豆沼・内沼長沼蕪栗沼に舞い降りてくるでしょう。

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ガンの朝の飛び立ち 今朝

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朝靄に煙る二工区

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ガンの編隊が1日を通してよく見られるようになりました

映画「ドクター・スリープ」を観る

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夜歩く

実はあの「シャイニング」から40年経った続編「ドクター・スリープ」というふれこみに惹かれて,観たいと思っていた。
まず「ドクター・スリープ」の「ドクター」とは,「シャイニング」に出てきたダニーという超能力(シャイニング)を持った子供のことである。ダニーはニックネームで「ドクター」と呼ばれていた。そのダニーがあれから40年経っていたという設定で「ドクター・スリープ」は始まる。

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レッドラム。レッドラムとダニーが叫ぶ。「REDRUM」鏡に映れば「MURDER」

そして見終わった今では1980年の「シャイニング」というキューブリックの作品が実にアバンギャルドで,時代から抜きんでていた映画だと改めて感じ入ってしまった。「シャイニング」の完成度はもうただ怖がらせるためのホラーの次元を遥かに超えていたとつくづく思った。キューブリックは究極の現実を作り出す映画監督であり,イマジネーションを極限まで外在化させる技術を持った映画監督だったのである。現実を緻密に創りあげることで,それ自体がホラーになるという徹底した映像主義で貫き通した映画監督だった。(何もこの作品だけでなく例えば「2001年宇宙の旅」を思い出せばすぐ分かることだ)原作はキングにありながら,映像としては原作者を超えていたと感じる。映像のリアルさを完全に突き詰めた作品が「シャイニング」だったのである。よくよく考えみれば,アンドレイ・タルコフスキーの「惑星ソラリス」とキューブリックの「2001年宇宙の旅」という二作品は宇宙という空間を緻密な思想の集合体として組み立てた。この二つの作品が似ていることは偶然ではないような気がする。二人とも映画に対する考え方が同じではなかったかと思わせる程似ている。どうも物語は筋(ストーリー)ではなく徹底した映像の積み重ねと感じていた節がある。歴史のドキュメンタリーを作るようにフィクションを組み立てるのである。

作品の舞台となるオーバールックホテルとホテルの裏にある生け垣の迷路などのセットは,キューブリックだからこそ選べたものだった。ただの表面的なお化け屋敷などをはるかに凌ぐリアルな現実が彼によって用意された。そしてホテル内に敷き詰められた迷路デザインのカーペット。そのホテル内は完全なシンメトリーが気が遠くなるほど繰り返され,遂には自分が何階の何処にいるのかさえ分からなくなる構造になっている。秩序がありすぎて迷うのである。鏡面に映り込むシンメトリーが果てしもなく繰り返され続けるのに似ている。まるで夏目漱石の「明暗」に出てくる建増しに建増しを重ねた旅館に似ている。風呂から自分の部屋に戻れなくなるような旅館である。こうした空間づくりがまず「シャイニング」で成功している。それを引き継ぐ「ドクター・スリープ」の世界も完全に秩序化された硬質な数学的な世界の中にこそ狂気が存在することを語る。その点で軟体物(蜘蛛の巣,風,垂れ下がる天井,着物を着崩した女など)のはびこる日本的な感覚のお化け屋敷とはまったく違う。キューブリックの作り上げるオーバールックホテルは魔物が入り込む隙間もなく,ゆらぐものは何もない大伽藍なのである。完全にゴシックホラーを現代的に可視化できているものがホテルと生け垣なのである。キングの原作では生け垣の木々が動物のように動くらしいが,キューブリックはそんなことをしなくても現実だけで人間は十分に追い込まれると演出した。全く正しい。人を不安にさせる環境(例えば生け垣の迷路)さえあれば,人は簡単に狂気へと入り込む存在なのだ。その点でホラーというのは予想しない者(何か)が外部から襲ってくるという陳腐さを超えて,いくばくかの常識のはしごを取り外すだけでよいと考えるキューブリックのホラーこそ王道だと思えてくる。

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さて,子どもだったダニーも40年も経ち,やはり父と同じアル中と闘いながらひっそりと超能力(シャイニング)を眠らせようと(スリープ)生きている。しかし,連続子ども殺人事件が起き,解決に向かわなくてはいけなくなる・。封印された箱の中の魔物達がオーバールックホテルで目覚めることとなる。この封印された過去や魔物,邪悪な者はパンドラの箱が開くように復活する。封印とは復活のための道具でしかない。邪悪なものは解き放たれる。この神話は現代でも変わることがない。その点で「ドクター・スリープ」は普通のドラマと変わりなくなった。むしろ,名作「シャイニング」の後光を受けて現代に輝き続けているようにも感じられた。