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対象を突き抜けていく視線

日曜 2013-02-17 050-2s
ペトリス・クリストゥス「若い女性の肖像」1470 板油彩 28×21cm ベルリン国立絵画館

 中世からロココに至るまで殆どの絵を見ているとまっすぐ画家を見ているという絵が少ないことに気づく。
宗教画は殆どが物語を描くために絵の世界の中で視線が閉じている。
こんな絵が多い中で上の絵は衝撃的だった。画家を射貫く視線を画家自身が描いている。この立ち位置というのか,第三者への視線の意識は描くものを通してその彼方にある無限の世界を見ているようだ。
 画家がこの視線を獲得してからというもの,視線は不特定多数の世界へと向けられることになった。カメラはこの視線を獲得するや絵の中で完結していた物語性を突き抜けていったのです。

 物語を生成する映画の中でこのような視線は許されるのだろうか。

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高階 秀爾

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