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夢の山登り-西丸震哉の栗駒山-

栗駒9.6 217-s
尾根に光差す

大雨で水害の影響を受け,列車は遅れ,道路は至る所で通行止めになっています。
ハスは大丈夫かとか,梅雨明けはいつとか言っていられなくなりました。山の方でも大変でしょう。被害を被った方々にお見舞い申し上げます。

さて,山に行けない悶々とした日々を過ごしている私は,7月に入ってから栗駒山に関する文章を探したりしているのです。そこで今日は西丸震哉氏の「イバルナ人間」の中に見つけた「夢の山登り」(中公文庫)から栗駒山域の痛快な山歩きを紹介します。

机上登山机上登山
(1998/04)
西丸 震哉

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イバルナ人間 (中公文庫 M 95-4)イバルナ人間 (中公文庫 M 95-4)
(1982/05/10)
西丸 震哉

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もし興味のある方は古本屋などでこの本を探してみてください。

この「夢の山登り」中に「ある空想山行」に栗駒山山域の未踏と思われるルートを辿っているわけです。この栗駒山域というのが栗駒山の西の虎毛山から入り,沼沢沼(花山峠方面)へと抜ける長大なコースです。下のルート図は本に載っている地図を基に私が作成してみました。
「イバルナ人間」は文庫本になったのが昭和57年といいますから,国道が秋田まで開通する前です。氏が地球の中で,そして日本の中で最も人口密度が低いというこの栗駒山周辺は奥深く,原始感覚がひしひしと感じられる山域がここ栗駒山山域なのです。

毒舌冴え渡る氏がこんな言葉で素直に賞賛する栗駒山です。

「星はキラキラと無数に輝いていて,失った宝石を見つけ出したような嬉しさだ。」
虎毛山夢の山登りjpeg
このルートはもちろん登山道などありません。メインはやはり皆瀬川の源流春川を下るその長さです。
この道なき道のルートを6日間かけて歩きます。最後には湯浜温泉に泊まるようです。
栗駒4.29 802s
わたし自身は虎毛山には寅年に登ったことがあり,天上の湿原に覆われた平和な山頂をよく覚えています。またラストを飾る沼沢沼も花山峠から釣り好きな人を連れて行ったことがあります。当時は人の来ない不気味な沼で,魚が人を知らないものですから水辺に私が近づくとすごい魚の群れが集まってくるというあり様でした。今思えばすごいことです。
栗駒9.6 266-2-s
さて,この栗駒山山域の西丸氏の夢の山登り,山をよく知っているからこそ計画できるルートだと思います。なるほどと肯けます。このルートを歩いてみたという人をまだ知りません。
わたしがこのルートを辿ったら無事には帰ってこれないのではと思われます。沢を中心とした訓練を積めば,なんとか行けるでしょうか。引き続き,この辺りの沢のレポートを探してみます。

さて,こういうのを机上登山というらしいです。
さっぱり山に行けない今日この頃。好きな栗駒山の文章を探したり,読んだりすることは山好き,本好きにとってはこの上ない楽しみでもあるのです。

これで栗駒山山登りの歴史を探る旅。
上遠野秀宜の栗駒山紀行,そして天保年間の熊谷新右衛門による栗駒山紀行「秋田日記」と今回西丸震哉氏の「夢の山登り」と三つ書くことができました。山は登っても楽しいし,行けないときにはこのように紀行文を読んで楽しむこともできます。また見つけたら載せますからね。何か情報があったら教えてくださいね。

上遠野秀宜の栗駒山紀行の記事は こちら 。
そして天保年間の熊谷右新衛門による栗駒山紀行「秋田日記」は こちら 。
「秋田日記」の1回目は こちら 。

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