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多宇宙から巨大宇宙へ

米谷 003s
M31

毎日のぐずついた天気にあきれかえっている,こちら宮城です。晴れたのは3日の夜だけでした。その夜は仕事でした。今はもう空がすっかり遠のいてしまってあきらめの境地にいます。
そこで本などを読みながら過ごしている今日この頃です。

さて今日は宇宙の話ですが,文系の私には難しすぎます。ですからまるでSFのように読んでいますから,大変な誤解釈をしている部分がありましたらご了承ください。

さて,今は亡きマイケル・クライトンが「タイムライン」で新型タイムマシンの着想を得たのはデイビット・ドィッチュの「世界の究極理論は存在するか」1997だと言います。多宇宙という考え方です。わたしたちの現在いる宇宙の他にも多くの宇宙が存在していると言うのです。
タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
(2003/12/10)
マイクル クライトン

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世界の究極理論は存在するか―多宇宙理論から見た生命、進化、時間世界の究極理論は存在するか―多宇宙理論から見た生命、進化、時間
(1999/10)
デイヴィッド ドイッチュ

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赤く塗りつぶした宇宙が私達のいる銀河系だとすると「タイムライン」の中のタイムマシンは左や右の隣り合っている宇宙に時空の揺らぎ(互いの宇宙が近づいて接している)の部分からさっと跳び移るという形のタイムマシンです。イメージ的には下の樹形図に近いかもしれません。

P002.jpg
よくある時間軸のトンネルをさかのぼるというイメージではないんですね。タイムマシンはすぐ隣り合っている宇宙に跳び移るというイメージです。もちろんそんなことはSFとしての話ですが,これは観測者から見ての可能世界を重ね合わせるという「シュレジンがーの猫」の例え話に由来するものらしいのです。ところが宇宙がいっぱいあるという考え方は,現代宇宙統一理論の標準型の「インフレーション+ビックバン理論」でも認められることになるそうです。おもしろいです。多くの宇宙が存在しているなんて。

最近下の2冊の本を読んでみました。青木薫さんはとても分かりやすい翻訳をする方で,私などはサイモン・シンの諸作で『ビッグバン宇宙論』新潮社、2006 等をおもしろく読みました。その青木さんの本ですから初心者の私達には分からないはずはありません。一気に読めました。

宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論 (講談社現代新書)
(2013/07/18)
青木 薫

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一方佐藤勝彦さんは現代インフレーション理論の第一人者です。最前線にいる専門の方の本です。これもとても分かりやすい本でした。
宇宙は無数にあるのか (集英社新書)宇宙は無数にあるのか (集英社新書)
(2013/06/14)
佐藤 勝彦

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この2冊を読んで比べてみると互いの論点を補完するような場面もあっておもしろいです。
刻一刻と変化する理論の世界なのでとてもついて行けない部分もありますが,多宇宙のイメージは下の図のようになるといいます。
多宇宙
ワームホールでつながった親宇宙,子宇宙,孫宇宙がインフレーションの海の中に出来上がっていくイメージです。インフレーションの海では激烈な膨張が起きています。かすかなゆらぎが新しい宇宙をぽこぽこと誕生させていくわけです。やがて多くの宇宙が存在する多宇宙(マルチバース)になっていきます。
1992年、NASAの宇宙背景放射探査衛COBEは、宇宙が誕生した直後に発せられたビッグバンの残光であり、現在は宇宙マイクロ背景放射として観測されるマイクロ波を初めて検出した。COBEの後継機であるWMAPは宇宙マイクロ背景放射の温度のわずかなゆらぎを精密に計測できるよう設計され、2001年に打ち上げられた。
2010年にその結果が公表され,137億年前の温度のゆらぎ,十万分の一という小さなゆらぎの発見が宇宙誕生の可能性を支えたのです。

登米
登米尋常高等小学校
同時に今日の宇宙を構成する物質のうちたった4.6パーセントが通常の原子であること、いまだ未検出で宇宙の23パーセントを占めるといわれているダークマター。もう1つのダークエネルギーは宇宙の72パーセントを占めていると書かれていました。このダークマターもダークエネルギーの正体もいまだ不明です。

宇宙は昔私達が考えていた宇宙とはすっかり変わっていました。
宇宙(ユニ(一つの)バース)から多宇宙(マルチバース)へ。そして多宇宙をも取り込む巨大宇宙(メガバース)へ。

秋田駒ヶ岳8_tonemapped-22-2-s
コマクサ咲く秋田駒ヶ岳

今度は私達に何がもたらされるのでしょうか。宇宙の地図は刻々と塗り変えられていきます。


今回「ひも理論」のことはふれないでしまいました。もっと勉強して後でまた載せます。
ただ以前4次元の可能性を前に扱いましたが,その多次元の問題がまさにひも理論に結びついているようです。

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