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夜の栗駒山頂上から

栗駒星 004s
道で振り返ると冬の

車を横転させてしまうかと思われる激烈な風が少し収まり始めた13日午後11時過ぎ。
もう沈もうとする月齢9の月を惜しみながら栗駒山目指して登り始めました。
栗駒山の彼方に消える冬の銀河を辿るように歩きます。

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栗駒山頂上から北極を巡る

1400m付近まで登ると視界が開け,を越えてくる北風が直接ぶつかってきます。始終雲が頂上を隠すため頂上が見えません。

もう月も沈みました。午前1時。明かりを受けて頂上の尾根を歩きます。絶え間なく吹き付ける風で雲がを隠して秋田側から滝のように雲が押し寄せています。須川側に降りていくとたちまちのうちに雲の中に埋もれていきます。須川の方をすべて隠した雲が天狗の相撲取り場からものすごい勢いで宮城側の御沢源頭部に向かって叩きつけるように流れていきます。

栗駒星 048-2s
馬の背から西を見る

須川温泉から登ってきて稜線に出る,ここ天狗の相撲取り場は鞍部になっている場所で,風が抜けていく場所となっています。従って冬期間の積雪はこの風によって宮城側の御室にたまり夏の盛りでも消えない雪渓をつくりだすのです。その積雪量は10mにも達するほどです。
栗駒星 051-2s
遠く雲海の切れたところは秣岳に続く稜線から彼方の西の々を浮かび上がらせます。しかし,秋田県や山形県の町の光が案外近いことを教えてくれます。黒々とした稜線から見上げる星々はただ美しく心奪われて立ち尽くすばかりです。
ふと我に返ると風もやんで静寂が空から降り注いでいるような気持ちになります。

栗駒星 056-2s
星の稜線を歩くことは山の全く違った面を知ることになります。風がなかったらすばらしいと思います。
また月の柔らかな光を浴びて歩くことも幸せでしょう。
私も星の写真を撮りたいと思わなかったら夜の山なんて歩かなかったでしょう。
もう一ヶ月で山は雪で閉ざされるでしょう。吹雪と雪の毎日に変わる前の,この星空の山を目に焼き付けていたいと思います。


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