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栗駒山訪ね歩き-日本一のクロベの木-

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栗駒山の中腹にある千年以上のクロベという木

栗駒山南面の地図を見ていると西の湯浜温泉と東の世界谷地を結ぶ道に湯浜道路と名付けられた昔の道がある。地図の説明には深いブナ林の中の古道とあり,栗駒古道と言われて,昔は宮城から秋田に抜ける道になっていた。

今日はこの道を世界谷地から入り,晩秋の葉を落としたブナの林を歩いて日本一という樹齢千年を越えるクロベの木を訪ねた。

世界谷地を過ぎて,ブナの巨木の林をゆっくりと登ると,ほどなく4叉路に出るここは広場のようになっていて変則十字路と呼ばれている。ここから湯浜温泉へ6.3㎞という表示板がある。湯浜温泉への道をとる。なだらかな道を進み,大地沢を越えるそして小桧沢に出たところで南を見るとひょっこりと林道の橋のガードレールが見える。
この橋を行くと消えかけた林道が続いている。この林道を辿って1㎞ばかり進むとクロベの大木群が見え始める。

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風雪に耐えたこの木はすばらしい。ねじ曲がり,皺を寄せ切った堅い樹肌は金属のような感触でもある。

もう何にも動ずることはないという。

どんなことがあってもこの場所で生き続けるという。

樹に触らせてもらったら,「お前ははかない者だ」と言われた。

私は気が遠くなり,身体の中で感じた千年以上の圧縮された時間に失神してしまいそうになった。

偉大であるとはこのことを言うのであろう。わたしごときの者がとてもかなうものではないという感覚。

この日からわたしの山歩きは次のステージに入った。
「崇高さ」とは何か。

19世紀の人々が抱いたあの山に対する感情。
そして後で知った。
あの哲学者のカントも書いていた。
『美と崇高の感情に関する観察』

美と崇高との感情性に関する観察 (岩波文庫 青 626-0)美と崇高との感情性に関する観察 (岩波文庫 青 626-0)
(1982/12)
イマヌエル・カント

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この本は今はないでしょうね。

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