FC2ブログ

さんぽ道の雪の朝 『闇の絵巻』

雪の朝1雪の朝
雪の朝3樹影
雪の朝2浮かび上がる雪

 さんぽ道がうっすらと白くなりました。
 散歩していると氷のはった池に出ました。氷のはっていない黒い水面を見ていますと,木々が映っていました。
 そこにまた雪が舞い降りてきました。するとどうでしょう。落ちてくる雪が水面に映ると,あたかも水面から上昇していくように見えるのです。落ちてくる雪と上昇する雪。不思議でした。一番下の写真が,そのとき撮したものです。写真ではそう見えませんね。ごめんなさい。

今日の本
『闇の絵巻』梶井基次郎
梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)梶井基次郎全集 全1巻 (ちくま文庫)
(1986/08)
梶井 基次郎

商品詳細を見る

 一昨日に谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』の暗闇の記述を引用しました。あれから思い出したのが,梶井基次郎の『闇の絵巻』でした。でも手元に本がなかったので記憶だけで書きます。夜の谷沿いの山道を歩いていく描写があり,主人公がどれくらい深い谷なのか確かめるために,石か何かを谷底に投げ入れます。暗闇の描写はここがクライマックスです。

何も見えない暗闇の底知れぬ谷に,投げた石のぶつかる音が点々と響きます。そしてやがて音が静まったかと思うと,放烈な柚子の香りが谷底から湧き上がってきたのです。


 暗闇を音と香りだけで見事に描写して,とても印象にのこっていたのです。(記憶だけで書いたので,間違ってたらすいません)
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
関連記事

コメント

非公開コメント