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春の栗駒山-夕方の湿原に居て-

春の湿原 619-2s
ガスかかる

晴れるのを待つということはありますが,天気が崩れるのを待つということもあります。
霧がかかるからです。
霧がかかる湿原はそれはどこか夢の世界に変わっていくような気がします。

春の湿原 660-2s
雪解け始めの花たち

霧が雪の上を走る時
雲間から太陽の光が差し込むとさっと世界が変わり
沈黙した世界から一気にざわめくような賑やかな話し声が聞こえます。
これは幻聴だと分かっていますが,その幻聴の中に聞き分けられるトーンのどこか懐かしい声の主を捜している自分がいます。

春の湿原 639-2s

思えばそんなありえない声を聴くことが,隠されている自分や自然のありのままの姿を受け取れる方法なのだと思っている節が自分にはあるのです。
まるで異次元の扉を開く鍵がそこにはあるのではないか。

光が薄くなると突然生きてうごめく冷たい空気のかたまりが流れてきます。
それはある程度の重量があり
湧き上がるには何かきっかけがあるようにも思われます。

それは異次元なのか。
異界なのか。
空気が希薄になったところに現れる四次元なのか。

すぐ人は答えを出そうとします。
すぐ枠に入れて考えようとします。


春の湿原 680s

この場所は一ヶ月後にはもう誰も入れない
やぶとなります。
いいや時間でなく
今のこの霧が流れるこの場所の
この瞬間

現実の空気が途切れていく
この辺境に居て


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