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栗駒山-赤滝-

赤滝s
赤滝 梅雨の雨を集めて(6/8)

akataki.jpg
菅江真澄の描いた赤滝
図版左上の文章には次のように書かれています。
赤滝
赤滝ハ駒ヶ嶽北より/落ちて雄勝郡檜台/の朴ノ木台の西にあり/滝の明神として稲荷の/社あり平鹿郡増川/の水源なり/
滝の路に二木の鳥居/まと□ふ撞木鳥居/□し社ハ亥子に向ひ/□泉ハ艮子向ふ



赤滝明神
赤滝神社

明神鳥居の島木の部分は朽ちて下に落ちていました。
「菅江真澄の道」というサイトには,菅江真澄が文化十一(1814)年五月,61歳のとき栗駒山に登る「駒形日記」でこの赤滝に立ち寄ったということです。こう書いてありました。
=真澄記=
脚倉を右に假立鳥居(かったてとりい)という二門の鳥居を西に下れば「赤滝」という赤茶けた水の滝が落ちている。赤滝明神も鎮座している。
水上は赤川の流れであろう。木々が深く紅葉してきれいだ。
赤滝神社に絵馬が一つかかっていて、根子村某と書いてある。由利郡矢島の根子村の人か、秋田郡阿仁の根子村の人だろうかと見ていた。

(「菅江真澄の道」は こちら 。)すばらしいサイトだと思います。

赤滝神社2
神社の後ろに懸けてあったわら細工が遠い昔を感じさせます。


61歳を越えた菅江真澄は秋田県東成瀬村桧台を出発し,この「赤滝」-「こおろぎ坂」-「神の花立と言った大神社」-「一杯寒泉」-「大谷地の道から下って赤川を徒渉」-「須川温泉」に辿り着いたのでしょう。この後宮城側の御室に立ち寄ったようです。

しかし菅江真澄という人は実にかくしゃくとして情報収集能力に長けた人だと思います。まず書いた文章の正確さに驚きます。実際この栗駒山の周辺には駒ヶ岳という言い方の山がいくつかあります。岩手県水沢から西に入る夏油温泉の近くの駒ヶ岳,栗駒山も昔に駒ヶ岳と言われていました。古い文献を見るとどの駒ヶ岳かと迷うのです。しかし菅江真澄は確かに言い当てて記録しています。その正確さに驚きます。

赤滝への道
赤滝へつづら折の山道

梅雨に入ってからこちらは毎日雨模様です。
雨が降りしきる中,栗駒山を歩くと普段見落としていた景色にふと立ち止まることがあります。それも一興です。雨を感じてあそこは今どうなっているのだろうと想いをはせる時間も山の楽しみ方のひとつでしょう。

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