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眠る白鳥『タイムライン』

眠るハクチョウ眠る白鳥 クリックして拡大

 マイケル・クライトンがなくなって,もう1年以上になるんですね。マイケル・クライトンの作品もやみつきになりますね。全作品が本当におもしろかった。もちろん映画もチェックしていました。彼の『タイムライン』を読んでいたときのことでした。突然「時間」の考え方が新しいぞと思ったんです。簡単に言うと『タイムライン』はタイムマシンの話です。しかし彼の作品は,最新の科学の考え方を盛り込んでいますから,ずっと気になっていた時間という考え方が新しい段階に来ているのかと興味深く読みました。
 本によれば,実は私たちの生きている時空と平行して多くの世界が次元を交わることなく存在しているという考え方があるんだそうです。このような平行して存在する多世界には,所々に時空のゆらぎがあって,何かのきっかけで時空のゆらぎから他の世界の時空のゆらぎにシフトできるという考え方が『タイムライン』の考えで,それでタイムスリップできるわけです。
 たしかに私はニュートンの絶対的な時間(直線的な時間軸)にあまりにも慣らされてしまっているんじゃないか,と過激に考えていました。たしかに時間からはだれも自由にはなれないのだ。じゃあ敵を知ることで自分の考えの自由をわずかでも進めてみたいと,私は考えてみたのです。しかし,時間から自由になるだなんて途方もない妄想を・・・。そういう思いでいた矢先,この『タイムライン』の提示してくれた「多世界構造」による世界のとらえ方は刺激的でした。SFでしたが,時間の考え方が変化したと嬉しく思ったのでした。じゃあ,数学では時間はどう表されるのだろう,いつか知りたいと思っていました。ビックバンだって必然的に時間という概念を使って出された仮説だったのです。そこで「時間」というものを自分なりにちゃんと考えてみたいという思いは現在でも続いています。
 我々は多くのとらえ直しをしないと,世界の中での自分の自由を行使できないんじゃないかと私自身は感じています。写真だって一つ一つが模倣からオリジナリティーへと向かわせるので,努力するわけです。その考え方が自由でなかったら,ただの趣味でしょう。そこに写真がつくる芸術の可能性を信じている私たちがいます。

 今日の本
なんだかこの頃写真よりも,この本のコーナーに時間がかかってしまっています。しかし,今日はどんな話にしようかという楽しみにすっかりはまりこんでいることも確かです。「時間」についての考え方で,『数学が歩いてきた道』も入れました。まだまだ勉強中です。『タイムライン』マイケル・クライトン
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コメント

Re: タイトルなし

> 先生の写真やっぱりすごいです!!
蓮君って武山蓮君なの。来てくれてありがとう。嬉しいです。毎年忘れずに年賀状もいただき恐縮しています。今年受験と書いてあったけど,風邪をひかないように頑張ってくださいね。

先生の写真やっぱりすごいです!!
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