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ふり注ぐものを受け止める

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ふり注ぐものを受け止める-地に降り注いだオリオンの三つ

私たちは天からふり注ぐすべてを受け止めようとします。
宮沢賢治はよくそれを知っていて書き留めようともしました。
を,空を,雲を,風を,この世のものすべてを
浴びながら受け止めていく

自分がすべての受け皿となることで自分を成り立たせようとしました

だから彼は失うことの悲しみも
届かないことへの焦りも
手に入れることのできない怖れも知っていました

私たちは飛んでいったきり,元の自分へは戻れない存在ではないでしょうか
始終上書き保存されていくという方法でしか今を語れない自分ではないでしょうか
このことを戻る場所がないと言って「故郷喪失」という文学者もいるし
自分という者は「空虚」であるという精神分析学者もいます

でも空虚でもいいんです
いや空虚だからこそ新しい啓示は私たちに舞い降りてきます
あきらめないで待つことで
震えるような感動が自分を満たす瞬間がある

宮沢賢治はそのことをよく知っていた人だと思います


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