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コハクチョウの愛らしさ-内藤正敏「遠野物語の原風景」-

雪降る 121-2s
コハクチョウの「もほもほした」感じがいいです。

雪が降っている内沼に行くと,久しぶりにコハクチョウに会いました。
ちょっとずんぐりしていますが,それがかわいさをアップさせています。そしてオオハクチョウより少し短い首の細かな毛が白い美しさを引き立たせています。
雪降る 138-2s
コハクチョウは,くちばしの根元まで黒いです。
くちばしの黒い部分が多いのでとても引き締まって見えます。くっきりした顔付きになります。


ところで化女沼のシジュウカラガン1000羽がそろって秋田の八郎潟に移ったというニュースにびっくりしました。
化女沼 737-2s
化女沼のシジュウカラガン
今年は寒さが早くも12月に来ていて,それで秋田を通過して南のこちらに来たということでしょうか。いざ来てみたら寒さが緩み,もっと北の方がよいと判断したとも思われます。(この記事のページは こちら )
確かにこの1月下旬の伊豆沼は,例年ですと凍結してしまっていて,2月の節分辺りの寒の底を迎えるというのが通常です。しかし,今年はその気配すらありません。

1/23現在の調査ではガン類は88612羽,ハクチョウ類はまた増えて1392羽。
ヒシクイも900弱います。(その調査結果ページは こちら )
さて遠野の隠し念仏の記事を以前書きましたが,遠野独特の信仰スタイルとはどんなものかと,からまった糸を慎重に解きほぐすように進めていますが,まず修験者の存在から進めています。特に太平洋側ですと宮城県中部以北から岩手県までが修験道の強大な霞場(かすみば),勢力範囲だったのです。これらの名残は神楽などに見られ,現在でも修験の文化が脈々と伝えられています。村の隅々まで山伏が影響を及ぼしていたと考えられます。
仙台領内での羽黒修験は約500。その半数が百姓修験でもありました。
ここに「仙台末派法流伝授幷惣頭覚」という文書から羽黒修験の隆盛を見てみましょう。

寛文八(1668) 羽黒末派 716ヶ院

延享三(1746) 羽黒末派 556ヶ院 160ヶ院退転

寛政元(1789) 羽黒末派 475ヶ院  80ヶ院退転
当初から羽黒修験は,本山派,当山派との激しい勢力争いを繰り広げてきました。裁判係争も絶え間なく続いていました。

今日の本
遠野物語の原風景 (ちくま文庫)遠野物語の原風景 (ちくま文庫)
(1994/10)
内藤 正敏

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遠野物語の原風景 (叢書東北の声)遠野物語の原風景 (叢書東北の声)
(2010/05)
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隠し念仏ならずとも遠野各地で行われた様々な信仰は,オシラサマ,オクナイサマ,マイリノホトケ,山の神,早池峰神社,修験道,念仏,金山師等と,実に複雑な入れ子構造をつくりながら進化してきたとも言えます。その謎の一つ一つを解きほぐすことが新・遠野物語を完成させることであり,東北の信仰の原風景を浮かび上がらせることだと思っています。



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