FC2ブログ

栗駒夕暮れ列車-日蝕は血に染む-

夕焼け 087-2s
夕暮れ列車

昨日はやっと晴れたという感じの夏本番という天気でした。
星の撮影かと思いましたが,久しぶりでネコがおうちに来ているという連絡で急いで家に帰りました。

さていきなり昔の新聞記事の写真ですが,昭和11年6月19日の読売新聞の「皆既日食」の記事です。
全国27個所の放送局が合同で女満別臨時放送所から連続中継するという画期的な企画です。

5月栗駒 639s
昭和11年6月19日の読売新聞の「皆既日食」の記事

昭和11年というと2.26事件があった年ですね。
宮沢賢治は昭和8年に亡くなっていましたから3年経っていますが,同じ文学関係では鈴木三重吉,夢野久作,牧野信一,魯迅が死んだ年が,この昭和11年です。

この皆既日食は当時殆どの新聞の紙面トップを飾るニュースだったようです。皆既日食はこの北海道だけでしたが,日本全国で部分日蝕が見られ,「黒い太陽」と呼ばれて期待された天文現象だったようです。この皆既日食は20世紀の最初の皆既日食として話題性の高い物でした。このように書かれている日食の記事を見つけました。
北海道の北東沿岸部で皆既日食

20世紀は日本列島の本土で3回皆既日食が見られました。その1回目が1936年6月に起きた日食です。この日食では北海道北部のオホーツク海に面した海岸線沿いに、皆既帯が並行するように通っており、根室では午後3時23分過ぎから2分間弱だけ皆既日食となりました。わずか2分間の黒い太陽をとらえようと、日本を含めて7ヶ国の学者が北海道に詰めかけました。


皆既帯
皆既帯

1636s11619日蝕
昭和11年6月19日の女満別での皆既日蝕の最大 ステラナビゲータで再現

ところが日食の中継が終わって北海道から本社に帰ろうとした読売新聞社機が栗駒山南の花山湖西南の大笹地区の山中に墜落したのです。
5月栗駒 618s
解説板から

墜落後,血まみれになった記者が自分はどうなってもいいから,早くこの記事を本社へ届けたいと言ったそうです。
その自分の身を犠牲にしてまでの記者の言葉は美談としてすぐさま映画化につながったのだそうです。
かくして花山ロケも行われ,「日蝕は血に染む」という映画ができたそうです。

ちなみに映画のデータを調べてみますと
「日蝕は血に染む」
製作=日活(多摩川撮影所) 
1936.07.08 富士館
7巻 白黒

監督 ................  首藤寿久 森永健次郎
脚本 ................  八木保太郎
原作 ................  八木保太郎
撮影 ................  大島彦兵衛 永塚一栄
出演 ................  小杉勇 笠原恒彦 山本礼三郎 美川かつみ 原みち子
とあり,映画はもうフィルムセンターにも残っていないのだそうです。


にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
関連記事