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習作-銀河鉄道に乗って-

銀河鉄道に乗って4-2s
銀河鉄道に乗って(1/6)

まず今日の写真ですが,今朝のISSが上に曲線になって写っています。そしてその左下にも人工衛星の軌跡が写っています。そこに一番電車がやってきました。その一番電車が通過した時の中の一枚が重ねられています。星空とISSと一番列車の明るい窓が重ねられた3つの要素が詰まった一枚です。ポイントは電車の窓に写っている唯一の乗客の女の人です。撮り始めからカメラは一切動かさず,その時間だけにシャッターを押します。

日付が1月4日になった夜,私は伊豆沼にいました。
しぶんぎ座流星群の夜です。朝早くにカシオペアが雪を載せて通過するし,ISSも見えるはずの夜でした。
しかしどん曇りの夜で一向に雲はなくなりませんでした。流星群もISSも撮れませんでした。

そして今朝シャッターを押してつくった上の写真は「銀河鉄道の夜」をイメージするような感じになりました。

しかし,「銀河鉄道の夜」をもっとはっきりとした形で賢治自身が詩で述べています。
「青森挽歌」の出だしです。
   こんなやみよののはらのなかをゆくときは
   客車のまどはみんな水族館の窓になる
      (乾いたでんしんばしらの列が
       せはしく遷つてゐるらしい
       きしやは銀河系の玲瓏(れいらう)レンズ
       巨きな水素のりんごのなかをかけてゐる)

   りんごのなかをはしつてゐる
   けれどもここはいつたいどこの停車場(ば)だ
「こんなやみよののはらのなかをゆくときは/客車のまどはみんな水族館の窓になる 」 という冒頭の出だしはなんと美しいのでしょうか。私は,この出だしがそのまま「銀河鉄道の夜」になると思います。
こんなすばらしい出だしが書けるのは賢治自身が汽車が最高の乗り物だと思っていたからです。「異途への出発」は賢治29歳の正月1月5日に汽車に乗って旅立った時の詩です。1925(大正14)年のことでした。
月の惑みと
   巨きな雪の盤とのなかに
   あてなくひとり下り立てば
   あしもとは軋り
   寒冷でまっくろな空虚は
   がらんと額に臨んでゐる
と始まります。実はこのとき八戸線が開通してまもなくのことでした。この。「異途への出発」の旅は八戸から三陸沿いに下りてきて,釜石から軽便で花巻に戻ってくるコースでした。賢治は新しい自分を模索する旅によく出掛けました。正月に自分が新たな自分を見つけるために汽車に乗るのです。彼は汽車が好きなのです。鉄道が好きなのです。自分を未知へと運ぶ鉄道が好きなのです。

もう誰もが「銀河鉄道の夜」のイメージを持っていて,絵やイラストや音楽,写真にしています。
私もその仲間入りがしたくなりました。これは習作と言うことで見て下さい。



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