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春を待つ『雪片曲線論』

おさきにーーおさきにーー
夜明け
 雪晴れた夜明け
 夕方見ても,オリオン座がずいぶん高いですね。いつの間にか春も進んでいるんだなあと思いました。
 もう夜明けには天の川が東の空に見えているんじゃないかなあ。西側から見て,東に冬の山を置いて,昇る天の川を撮ったら最高だろうなあと思います。まずひときわ明るいベガが平行四辺形と一緒に稜線に輝き出します。そしてしばらく待つとはくちょう座がぬっと大きく顔を出してきます。この頃には空も白み始めてくるでしょう。そして早咲きの梅の香りがどこからともなく流れてきて,夜明けに白い彩りを添えることでしょう。
 ああ,そんな季節が少し待ち遠しくなります。

 今日の本
『雪片曲線論』中沢新一 中公文庫
雪片曲線論 (中公文庫)雪片曲線論 (中公文庫)
(1988/07)
中沢 新一

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 雪の結晶を顕微鏡で覗いているとき,ふと思ったのですが,望遠鏡と顕微鏡,一体と何が違うんだろうと思ってしまいました。道具としては全く違う用途です。望遠鏡の倍率を上げていくことと,顕微鏡の倍率を上げていくことと見える世界はまったく別なものです。
 望遠鏡は認識の対象に接近していきます。距離を縮め,見える対象と対象との位置関係を正確に明らかにしていくのです。これは簡単に言うと,地図をつくる作業に似ています。つまり見えている対象と認識の対象が絶えず対応関係をなしているところで成立しているのです。構造的に対象を分析し,新たな地図に「統合」していく行為が望遠鏡的思考といえるのかもしれません。
 一方,顕微鏡は認識している対象が無限の多様性や分裂をもつことを明らかにします。倍率を上げれば上げるほどそこには構造的な変化と多様性が発見されるのです。「分裂」への意志こそ顕微鏡的思考には合っています。
 その点で,望遠鏡と顕微鏡はまったく異なる理論的な価値をもっていると言えるでしょう。わたしはどっち派なんだろう。そう思ってしまったのでした。
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