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雲の画集『雲の展覧会』

夜明け前朝ファーストライト
夕暮れの風夕暮れの風,羽を揺らす
夜明け前夜明け前の青

 1810年ですから,今から200年前。
 あのゲーテが,ドレスデンにいた画家ダビット・カスパー・フリードリヒを訪れました。
 「雲の絵を描いてほしい」
 フリードリヒは,しばらく考えた。そして言った。
 「私の絵はわたしの精神の反映なのです。人間のただ見えているものを描くのではなく,自分の中の見えないものも  描くのです。それが私の絵なのです。」
 これはゲーテの雲の絵の注文に対するていねいな断りのことばだった。ゲーテは光学の研究の傍ら雲のカタログを考えていた。本に入れる挿絵を考えていたのかもしれない。
この後,フリードリヒは,わざわざゲーテを訪ねている。しかし,何を話していたのかはわからない。もし,フリードリヒの「雲の画集」が誕生していたら,芸術と科学の高い融合が実現していたと思う。一回手にとってみたかつたと思う。
今日の本
『雲の展覧会』伊勢英子 講談社
雲の展覧会
伊勢英子さんの絵は,宮沢賢治の絵で知りましたが,とてもいいですね。
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