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詩人の丘-立原道造が見た啄木の故郷-

:啄木 194-2gs
詩人の丘  19:03今の時期のぎりぎりの設定での限界です。わざとオールドレンズを使っています。

昭和13年10月9日のことです。
詩人の立原道造が石川啄木の故郷,渋民村を訪れました。
ここ一ヶ月ほど,道造は盛岡にいました。その盛岡滞在の様子は「盛岡ノート」で読むことが出来ます。
道造は啄木の歌が好きで,学生時代からよく啄木調の歌をつくっいたといいます。念願叶ってか,彼は啄木の歌碑を訪れ,おにぎりを食べ,辺りを散策しました。
最後にたどり着いた丘での様子を次のように書いています。
僕はちひさな丘の上で 草のあひだにねころんでいる。この丘の下に 鉄道線路がある。今列車が走りすぎた。ここは啄木の生まれた村だ。

私の興味はぴきんと来ました。「この丘の下に 鉄道線路がある。今列車が走りすぎた。」という部分です。鉄道写真を撮っている私としては見逃せません。
この「ちひさな丘」はどこなのか。もう我慢できません。行くことにしました。
文章はこう続きます。


ヒメカミ山もここではずひぶんちがって見える。藁屋のちらばってゐるのは もうとりいれのはじまってゐる田圃のなかだ。ぼくは時間といふものを 歴史がとらへてゐる瞬間をかんがへてゐる。ひとつの歴史 ひとりの詩人
顔も見知らないむかしの人がここにゐて ここで自分の魂の成長をいとなんだ- それと あはせて僕にもまた 自分の内なる 静かな變轉(変転)がかんがへられて来るのだ


行きたい。道造が寝転んだ景色のいいこの丘に行きたい。
炎天下の中,渋民村の中を変質者のように車を走らせました。啄木記念館でも相談してどうやらここらしいという展望広場を見つけました。ここです。風景の叙述とぴったり合います。

さっそく三脚をセットしました。岩手銀河鉄道が間近に見えます。ヒメカミ山もきれいです。

啄木 119s
立原道造が立った丘の上から

今日はペルセウス座流群の夜です。
結局私は薄明までこの丘にいました。
今年はたくさん流れが流れましたよ。

啄木-2s
ペルセウス流群の夜



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