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栗駒ダイヤモンドをどこから見るか

鳴子へ 164-2gs
峠を越えて  陸羽東線

昨日降った雪で宮城県鳴子温泉の積雪は7cmです。陸羽東線沿線は雪景色に変わったでしょう。

さて今日は鉄道とは離れ,ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド栗駒の話です。
1月4日の「初日の出を見て」という記事に,春分,秋分の日に沈む太陽を見ると,紫の雲たなびいてそこから阿弥陀如来が立ち現れるという日想観の信仰を紹介しました。その信仰を裏付けるように山越阿弥陀来迎図という絵がたくさん描かれています。
阿弥陀様がお迎えにきていただけるというありがたさ以上の幸せはなかったのです。

このような考え方で春分,秋分の日の太陽が栗駒山から昇るダイヤモンド栗駒を見たり,栗駒山に沈む夕陽を拝むことはこれとない幸せなことと感じます。
では実際にダイヤモンド栗駒はいつ,どこから,どのように見ることができるのでしょうか。カシミールを使って調べてみました。

室根山から見たお彼岸の日没
お彼岸の日に室根山から見た栗駒山に沈む太陽

これは実際に今年2017年の3月20日のお彼岸の日に栗駒山に沈む太陽を室根山から見たときです。お彼岸の日の太陽は室根山からではダイヤモンド栗駒にはならないようです。室根山から見てダイヤモンド栗駒になるのは日にちが少し前のようです。

室根山から見たダイヤモンド栗駒317
ダイヤモンド栗駒が室根山から見えるのはお彼岸の3日前の3月17日です。

これはあくまで場所を室根山から見てという事に限定したものです。お彼岸の日には室根山よりももっと南の位置であるならば丁度ダイヤモンド栗駒になるはずです。ではお彼岸の日の太陽が栗駒山頂上に沈んで,ダイヤモンド栗駒となるのはどこでしょうか。調べていくとある場所にたどり着きました。不思議な一致を発見しました。
「達谷の窟(たっこくのいわや)」なのです。
達谷の岩屋
今年お彼岸の日にダイヤモンド栗駒になるのを見る場所はここでした。

ここまで辿りついたら平泉という場所がどれだけ条件を兼ね備えた土地であったかが分かります。平泉周辺の地図を見てみましょう。
平泉と達谷の窟
ダイヤモンド栗駒の見える達谷の窟からの延長上に平泉の都があります。

達谷の窟は坂上の田村麻呂が悪路王,赤頭,高丸という蝦夷を征伐した地です。そしてこの出来事は鬼伝説となり鬼を平定する修正会が現在でも執り行われていることは実に興味深いことです。この話は「田村三代記」という素晴らしい物語として伝えられています。

お彼岸の太陽が栗駒山頂上に沈むことを達谷の窟から見ることができること。その達谷の窟は歴史上の要所だった場所。そしてその背後に平泉があること。
方位と太陽の運行と地形とは平泉の都市発祥の基盤となっていたことでしょう。興味は尽きません。


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